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「ふたば系ゆっくりいじめ 935 底辺ゆっくり/コメントログ」 ゆっくりはゴミ以下だ -- 2010-07-05 01 41 01 足りない子や未熟児描写が上手い。ゆっくりはやっぱり馬鹿なほうがいい。 キモあきやゲスあきの歯茎をむき出しにしたゆっくりは、とってもゆっくりできる。 -- 2010-08-07 23 21 32 ごみとゆっくりを同等に扱うなんて、ごみに失礼だよ! -- 2010-09-30 19 06 25 ゴミはリサイクルできるけどゆっくりはねぇ・・・ -- 2010-10-02 02 38 16 ゴミ捨て場がゴミ処理場になったかw -- 2010-11-26 22 05 56 自然な群れの掟としては間違っていないかもしれないけど自分たちのゲスさを際立たせただけだったな。 -- 2011-10-03 14 07 12 餡子って何かに転用できないのかな? バイオエタノール的な利用法とか -- 2011-11-08 10 32 14 やっぱりゴミ処理はゆっくりできるね!! -- 2012-02-08 18 48 38 殺すのはでいぶ、ゲスまりさ、レイパー、森の賢者(笑)、 だけでヨロシ。 -- 2012-03-19 21 42 55 未熟児をいじめた結果がこれだよ!! -- 2012-09-15 22 47 55 ゆっくり共は未熟児を食べるという発想にはならなかったのか? -- 2013-02-08 07 51 30 下等生物のゆっくりは焼却処分しましょうね~ いっぱいでいいよ -- 2014-08-08 17 26 56 ゆっくりの子供まで殺すとか殺人鬼だよ 4444444番目の憲法で逮捕する(www) -- 2015-12-23 14 01 01 ゆっくりは理由なしで全員死刑。 -- 2016-02-14 23 38 27 うわ〜このゆっくり捨てられる前に欲しかったわ〜。 -- 2016-11-22 06 14 43 ゆっくりなんて元から出来損ないみたいなもんなのにね -- 2017-06-05 16 58 10 ゆっくりが死んでいくなんてのは最高にハイって奴だあああははははははー -- 2019-07-19 03 46 09 未熟児ゆっくりにゆっくり死ねで発狂したまりさは最高にハイって奴だああはははははー! -- 2019-07-19 03 51 07 これをビデオに撮って愛誤共「とっても優しい、人間のパートナー。ゆっくりも生きている。」「エ?これみろよwww」」 -- 2019-10-24 09 51 08 未熟児ゆっくりが流暢にしゃべったのはびっくりした -- 2021-03-17 19 35 00
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「ふたば系ゆっくりいじめ 42 今と昔.TXT/コメントログ」 考察系SSか…ジェノサイド分もっとよこすんだぜ! -- 2010-09-04 19 52 29 積みじゃなくて詰みだよ!ゆっくりりかいしてね! -- 2011-08-22 09 16 49 そうか、ゲスはおれらのせいでうまれたのかー そーなのかー -- 2011-09-19 10 58 21 これはこれでイイな。こういうの好きだなー。 -- 2013-08-16 18 14 29
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夜の怪奇現象 13KB 愛で パロディ 小ネタ 悲劇 希少種 現代 愛護人間 独自設定 まったく虐待はされてません。嫌いな人は見ないほうがいいです。 ・まったくゆっくりが虐待されません ・原作キャラがちょこっと出ます ・一部人間がひどい目にあってます ・賢いゆっくりは漢字を使って喋ってます ・やっぱり作者はHENTAIでした ・独自設定が強いですがそれでもいい人はゆっくりよんでいってね!!! 部屋の中に入ると何所か奇妙な違和感を感じた。何かがおかしいとはわかるが、はっきりわかるほどでは無い。 ここに引っ越してきてようやく落ち着いてきた頃に、部屋の配置も決まりようやく住み心地がよくなってきたのに。 それなのにここ数日俺はアパートに帰るたびに違和感を感じ始めたのだ。 気ままな一人暮らしだ。俺がいない間にいるのはペットして飼っている一匹のゆっくりだけである。 「なあみょん、本当に誰も来てないのか?」 「そうだみょん!みょんがちゃんとお留守番をしてるけど人間さんも野良ゆっくり一匹もお部屋にはきてないみょん!」 そう言って返事をするのは俺が飼っている胴付きのみょんだ。普通のみょんが卑猥な言葉や片言でしか喋れないが、 こいつはちゃんと人間と話すことができる。頭が良いだけでなく、手先も器用であり俺のいない間に掃除や洗濯までしてくれる。 ちょっと変わっているのが周りに半霊というものがいること。しかしこいつはペット兼家政婦のようなすばらしい同居人だ。 いやー可愛いやつだ。 「褒めるよりお兄さんは自分の生活を改めるみょん!部屋は汚いし、洗いもの臭くて嫌になるみょん!」 「失礼なこというな!?俺の匂いは気が遠くなるような香しい匂いなんだよ!」 若干親のように俺に小言を言うが、それもまた可愛いところだ。 それよりこの怪奇現象の謎を解かなければ。 「やっぱりまた幽霊でも出たのかな。」 「おおおおにいさん!?幽霊なんてそんなものはいいいいいないみょん!」 どもりながら俺の言葉を否定するみょん。もともとおまえもゆっくりなんていうよくわからない生き物だろうが。 しかも半霊なんて従えてるのにこいつは幽霊や怪談といったものが大の苦手だ。 「そんなこといっても、ここ以前に自殺者がでたみたいだしなー。そのおかげでありえない家賃になってるし。」 普通の相場の半額といったとんでもない家賃であるこのアパートの一室。当然訳ありである。 だが俺はそういったいわく付きの安い部屋に住み、その余分に浮いた金でこいつを買うためにした借金を返している。 だって可愛かったんだもん・・・ 「そそそそれより!今のところ何も問題もないみたいだしほっておいていいみょん。」 「いやそれは困る。俺が綿密に作り上げたこの理想的な環境を壊すやからは、幽霊でも容赦せん!」 布団の周りには手の届く範囲にテレビのリモコン、煙草、漫画、パソコンといったものが置いてある。 この絶妙な距離感は俺が住みやすいように無意識のうちに整理されたものだ。これを変えられると非常に困る。 「大丈夫だって。また前みたいに説得するから。」 以前にも誰もいない部屋に謎の音が鳴り響く部屋に住んでいたが、その原因を取り除くため俺は幽霊との直接対談をしたことがある。 その時に現れたのは楽器を持った三人組の少女の姿をした幽霊だった。 その時に俺は非常に紳士的な対応をして幽霊たちをこう説得した。 「何勝手に人の部屋にいるんだ!ここにいるならちゃんと俺に家賃でも払え!」 「てかこんな真夜中に騒ぐなよ!煩くて眠れないだろーが!」 「幽霊のくせに結構可愛いじゃん!住んでもいいからちょっと俺と付き合え!」 「可哀想な目でこっち見んな!お前みたいなつるぺたの赤いガキはいらない子なんだよ!? そっちの巨乳のピンクの子か、クールな顔した黒い子は俺を踏んでくれ!」 そうして約五時間ほどの説得により、その幽霊どもは涙を流して反省して部屋からいなくなった。 それでも姿を現さないまま騒音を垂れ流すので、しかたなく今のこの部屋に引っ越してきたのだ。 この他にもバイト先にでた食い物を食べ散らかす妖艶な亡霊や、宙に浮かぶ足だけの少女臭をだす化け物と遭遇しており たかだか出てきて部屋を荒らすだけの幽霊など敵ではない。 「そういうわけだ、今夜は徹夜で幽霊を待ち構えるからみょんは先に寝ておいてくれ。」 「みょん・・・、あんまり無茶しないでほしいみょん。」 そうして俺は一人幽霊と対決するため、夜中に起き続けることにした。 「結局その日には幽霊なんてでなくて寝不足なわけなんだね。」 「そういうことだ。幽霊のくせに化けて出てこないとは軟弱ものだ。」 バイト先の同僚である友人に昨日の顛末を話す俺。結局昨日寝ずの番をしていたものの幽霊と思われる原因は現れなかった。 そしてこの先どうすればいいか、知恵を借りようとしたわけである。 「また引っ越したらどうだい?そんな気味の悪い部屋なんか出て行けばいいんだから。」 至極真っ当な意見をくれる友人。しかしそれができれば苦労はしない。 只でさえ金欠気味だというのに、さらに新たな出費が出てしまえばまちがいなく今月は白米とシャドウおかずだ。 あんなわびしい生活は二度とするか!? 「なんとかならないか?可愛いみょんが飢えて悲しむ姿は見たくないんだよ。」 「じゃあ家に監視カメラでもしかけたらどう?家庭用のビデオカメラでいいなら貸すよ。」 持つべきものは友。お礼にこんどみょんをもふもふさせてやる。 「もふもふよりもなでなでさせろ。あとこれみょんにあげてやって。」 「俺も食っていいこのクッキー?」 「あんたには煎餅やるから我慢しろ。」 そうしておやつと監視カメラを友人に頂いた俺はさっそくカメラを仕掛けることにする。 仕掛ける場所は適当に部屋全体が移る部屋の天井に仕掛けて、いつもどうりにみょんに留守番をさせ大学にいく。 正直幽霊が映っていないかと思うとワクワクしてとてもじゃないが講義など聞いていられない。 大学の講義をすべて終えると俺は速攻で家に帰った。 「たっだいまーみょん。いい子にしてたかー?」 いつもの元気に俺を迎えてくれるみょんの声が無い。たとえケンカしたとしても帰ってきたときは俺を出迎えてくれたのに。 不安になり部屋の奥に進むとそこにはみょんがぼうっと座っていた。俺には気づかず視線は宙に浮いている。 「おいみょんどうした?気分でも悪いのか?」 俺の声にも反応せず、ただ虚ろな目をして天井を見つめている。 手のひらを目の前で振ってみたがまったく反応していない。 「しょうがない、悪く思うなよみょん!」 そうみょんに断わりをいれて俺はみょんの半霊をくすぐる。みょんと半霊は感覚が共有されているのか、 一度触ってみたがみょんはずい分と怒り出した。どうも敏感な部分なのかみょんは顔を赤くしていた。 「みょん!?お兄さんいつの間に帰ってきたんだみょん?」 「気がついてよかったみょん。」 正気に戻ったみょんに俺は一体何があったのかを聞いてみた。だがみょんはよくわからないとしか言わない。 いつものように掃除と洗濯をして休んでいたところで記憶が無くなっているようだ。 「やっぱりビデオで確認してみるか・・・」 そうして俺は仕掛けていたビデオカメラを再生して部屋で何が起こったのかを確認してみる。 俺が大学へ行ったあと、みょんの言うとおりみょんが部屋の掃除と脱ぎ散らかした俺の服を回収して洗濯をしている。 すべて終わった後、みょんは俺が置いてあったバイト先の友人がくれたクッキーを食べながらテレビを見ている。 そしてそこからおかしなことが始まった。 「おいみょん、なんでお前急に押入れなんかいくんだ?」 「わからないみょん、テレビさんを見てたのは覚えてるけどこの後のことは覚えてないみょん。」 ふらふらとした足取りでみょんは俺が使っていない押入れへと歩いて行く。 その手にはおやつのクッキーを乗せた皿を持っている。 押入れの前までみょんが行くと、誰もいないはずの押入れが独りでに開いた。 そして押入れの中から一本の腕が伸びてみょんの手からクッキーの皿を受け取った。 押入れの戸はまた独りでに閉められ、みょんはふらふらとまたテレビの前に戻り座り込む。 「おおおおにいさん!?いいいいまの手さんはなんなんだみょん!?」 「わからんが、まだ押し入れの中に何かいるってことだ・・・」 みょんが怯えた声で俺にしがみつく。怯えたみょんを抱えたまま俺は押入れに近づく。 みょんが開けないでくれと俺に懇願するが、この中には今までの怪奇現象の犯人がいるのだ。 俺は一度大きく呼吸をすると勢いよく戸を開ける。そこには・・・ 「げーら、げーら・・・」 気持ち良さそうに眠っている胴付きのうどんげがいた。 拍子抜けしている俺たちだが、戸が開いたことで光が入りうどんげが目を覚ます。 俺たちを見てうどんげが驚きの声をあげる。 「げらげらげらげらげら!?」 「うわ、うるさ!?」 意外と大きな声をあげられ、俺とみょんが驚いた隙をついてうどんげは押入れから逃げ出す。 そしてそろそろ春だというのに出しっぱなしの炬燵の中へと潜り込む。うどんげが炬燵の中からこちらを覗う。 「げらげら・・・」 怯えているのか、不安そうな目をしてこちらを見ているうどんげ。警戒されても困るので俺はつとめて優しい声をかける。 「大丈夫だ、俺はお前を怒ったりしないよ。できればどうしてこの部屋にいるのか教えてほしいんだが。」 そう言ってうどんげに出てきてもらおうとするが、やはりこちらを警戒したまま炬燵から出てこない。 そこで少し絡め手を使わせてもらう。 「ほーら、美味しいあまあまさんだぞー。これをあげるからそこから出ておいでー。」 俺がみょんの為に買ってきてやった評判のゆんドーナツのボンジョビショコラを出す。 甘い匂いに反応してか、うどんげがこちらの手をちらちらと見始める。 もう少しだ。 「ほら、怒らないからこっちおいで。」 「げらげら」 笑顔で手招きをすると、ついにうどんげがこちらに近寄ってきた。俺はうどんげにショコラを渡すと、うどんげは嬉しそうに食べ始める。 可愛く食べるうどんげを見て顔が綻んでいると、みょんがこっちを睨む。 「お兄さん!何泥棒さんにあまあまをあげてるみょん!?早くお仕置きしないと!」 お仕置きと聞いてうどんげがビクリと体を震わせる。まったく、せっかく何とかなると思ったのに怯えさせちゃ駄目だろ。 「大丈夫、お仕置きなんてしないから。それよりみょん、そんなこと言ったらうどんげが驚くだろ?」 「何言ってるみょん!どうみても泥棒さんなのに、お兄さんは甘いみょん!それに泥棒さんを見て嬉しそうにしないでほしいみょん!」 ああ、なるほど。どうやら俺がうどんげに優しくしているのをみて少し嫉妬してるのか。 みょんをなだめる為に俺は一つドーナツをみょんに差し出し、みょんの頭を撫でる。 「ごめんなみょん、これあげるから許してくれ。」 「・・・しょうがないみょん!許してあげるみょん。」 照れているのか少し赤くなりながら、ドーナツを食べるみょん。さてここからまたうどんげに質問しないと。 「なあうどんげ、最初に聞いたがどうしてこの部屋にいるんだ?ここは俺のお家なんだが?」 そう聞くとうどんげが答えるが、残念ながら何て言っているかさっぱりわからない。 しかたないのでみょんに翻訳してもらうと、次のようなことが分かった。 どうも、このうどんげ以前住んでいた住人のペットだったようだ。しかし飼い主が気味悪がって引っ越したのか、 その時にうどんげを置いていきそのままこの部屋で暮らしていたようだ。 幸いすぐに俺が住みついて、置いてある食糧を食べてなんとか生き延びたようである。 「ところでみょんがおかしかったのはおまえの仕業なのか?」 「げらげらげら!」 どうもうどんげ種は自分の目をゆっくりの目に見せることで、催眠状態にすることができるようだ。 そして、押入れを掃除しようとしたみょんを催眠状態にして記憶を無くし、そのまま食料を取ってくるように暗示をかけたのだ。 それでたまにみょんが夜に起きてごそごそとお菓子を取ってたのか。こっそり食べてるのかと思ってほっといたのに。 「事情はよく分かった。それでうどんげ、お前はこれからどうするんだ?」 「げらげら・・・」 どうしようもないというようにうどんげの耳がしゅんと垂れる。まあ飼いゆっくりが野良になれば生き延びるなんて不可能に近い。 「もし良ければこのまま住んでもいいぞ。」 「げら!」 嬉しそうな顔をするうどんげ。いくら生活が厳しいからといってこのままうどんげを捨てるのはしのびない。 幸い食い物なら友人の差し入れでみょんとうどんげの分ぐらいなんとかなるだろう。 「これからよろしくなうどんげ。」 「げらげらげらげら!」 頭を撫でて新たな同居人を迎え入れる俺。しかしそこでまた異変が起きた。 「みょん!?お兄さん、何かうどんげの体が透けてるみょん!?」 「ほんとだ・・・、うどんげ一体どうしたんだ!?」 驚く俺たちに、うどんげは自分の体を見て何か分かったのか俺たちに何か伝える。 「げらげらげらげらげら!」 「みょん?お姉さんの場所が分かったから帰る?どういうことだみょん!?」 困惑する中でそのままうどんげの体は完全に消えてしまう。後には茫然とする俺とみょんだけが残る。 しばらくして、俺は一つの推測が浮かびパソコンを起動させあることを調べ始める。 「あった、この記事だな・・・」 それはこの部屋で起きた自殺のことだ。記事をみて分かったことは、自殺したの俺と同じ大学に通っていた一人の女子大生だ。 原因はわからないが、彼女はこの部屋で睡眠薬を大量に摂取して眠るように自殺したのだ。 発見されたときに、彼女の傍には同じように眠っているように死んでいる彼女のペットのうどんげがいた。 無理心中か、それとも主人が死んだことに気付かず寄り添ったまま死んだのかうどんげは亡くなったのだ。 そして寂しさのまま、この部屋に幽霊として出てくるようになったのだろう。 「みょん・・・。きっと寂しかったんだみょん。」 「そうだな・・・。満足したのか、それとも人と話して寂しくなくなったのか。」 もういないうどんげに俺たちは黙とうをして、うどんげとその飼い主の冥福を祈る。 「うどんげ、またドーナツ持ってきたやったぞ。」 「みょんも来てるみょん!またお話を聞かせてあげるみょん!」 その後俺はうどんげの飼い主の墓にきてお供え物としてあのドーナツと花を墓に供える。 あの後自殺した女子大生の生家に訳を話し、彼女とうどんげが眠るこの墓へお参りにきたのだ。 どうやらうどんげは女子大生の大切なペットだったようで、その遺体もこの墓に一緒に埋められているようだ。 俺とみょんは偶にここに来ては最近起きたことを面白おかしく墓に喋る。 傍からみたら奇妙な人間に思われるが、俺たちはもううどんげが寂しくならないようにここに来て話してやるのだ。 お前はもう一人じゃないんだぞと。 後書き 最近ちょっと長いSSを書いていたので息抜きながらこんなもん書いてみました。36番あきさんパロってごめんなさい。 それと前回の別れと出会いで皆さんの多くが思った ・重要な所が書かれていない ・無理やり感のある投げっぱなしの愛でEND ・まりさがひどい目にあったのにあっさり人間に懐いてる という感想が多くありました。実はあの後まりさがお兄さんの部屋から逃げ出し虐待お兄さんに拉致監禁。 虐待されて心が壊れそうな所をお兄さんが洋服につけたバッジの発信機でまりさを助け出し、看病するといった考えもありました。 しかし ・胴付きの虐待、あと自分の書く胴付きは下手すると子供みたいで人間虐待ぽい ・虐待お兄さんはまりさが銅バッジ、かざりでなく洋服につけていることで無罪となり、さらに人間理不尽なことに ・長くなったのでまた後日別の話として書こうと思っていた ・虐待部分の考えをしてたら作者の心が虐待された こんなことがあったので結局夢オチのような形で終わらせました。 正直みょんのセリフに分かるように小ネタ挟まないと全体的に悲劇なんですよね。 長々と後書きで書いてますが、こういった理由がありました。読んでくれて感想くれた方ありがとうございます。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 影薄いいらない娘とか、バキューム亡霊とか、自称少女のスキマBBAとか言うな!! ・・・え?そこまでは言ってない? -- 2018-03-26 16 36 25 プリズムリバー3姉妹wwwwww -- 2017-09-26 22 30 10 イイハナシダナー -- 2015-06-27 23 48 03 飾りがないのならクリップ使って髪にバッチつければいいだろ -- 2013-04-11 22 38 48 みょんは下ネタ言ってくれないとイマイチ個性が出ないな。 -- 2012-12-24 14 20 19 大感激! -- 2012-01-06 00 16 57 ↓について訂正 ↓↓↓ -- 2011-12-17 01 38 24 ↓についてつけたし ↓↓ -- 2011-12-17 01 36 19 そのギャグ?のセンスわからないよー -- 2011-12-17 01 34 15 ↓↓ほかのところでもやってるみたいだけど、面白くない -- 2011-09-10 19 39 01 ↓面白くないよそれ -- 2011-01-22 15 13 18 くっそーこんな話を聞いてると、胴つき稀少種がほしくなった。そして、懐かせて 「お兄さん一人じゃ眠れない」っていったとk『HENNTAI』どぼじでぞんなごどいうのおおおお -- 2010-12-12 19 50 36 イイハナシダナー;; -- 2010-12-10 20 00 14 良い話だ…自殺は駄目だよな自分で自分を殺すなんて…… -- 2010-12-06 00 35 49 「銅バッチ服につけてたから無罪」って…お飾りのない「ゆうか」とか「りぐる」はどうなるんだよ… 合理的に考えて服につけるしかないし…それに、ゆうかは服に付けて良しとしたら、 わざわざ「同じ胴付きだけどゆうかとまりさは、別々のバッチ装着方法にしよう」なんて誰得なんだよ… どう考えても、財産権の侵害による窃盗罪か占有離脱物横領罪が成立するだろう。 -- 2010-06-30 04 44 02 うどんげいいね -- 2010-06-09 23 50 17 良い話だ、ゆっくりできたZE。 -- 2010-06-06 22 55 53 理不尽がいやなら虐待お兄さんが「銅バッチ服につけてたから無罪」という理不尽をなくせばよかったでしょおおおおお -- 2010-04-19 16 11 35
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今まで普通のゆっくりが家を占領するのはあったけど 巨大ゆっくりは無かったなぁということで書いてみた 基本はテンプレな行動とあまり違いは無いです あえてあげるなら家に入る順序が逆なことかな ドンドン、ドンドン 「あ?誰か来たのか?」 もうすぐ雪が降り始める季節。この時期になるとゆっくりも冬眠のためほとんどいなくなる そのため俺のゆっくりの駆除やらの仕事もいったん終わり、妖怪が来ないようにするための警備になる。 ただ、よっぽどのことが無い限り頭のいい妖怪は来ない。実質馬鹿な弱い妖怪に対するただの門番だ。 そんな仕事をやっているので俺の家はゆっくりやら妖怪やらが多い森の近くに建っている。 村はずれとしか言いようのない俺の家に来る村人ってのはあんまりいない。 悪友がたまに飯を持って来るぐらいだが…まぁそいつはわざわざドアを叩くようなやつでもない。 ふむ、これは事件でも起きたのだろうか ドンドン 「はいはい、そんなに慌てなくても今出ますよーってなんじゃこら!!」 「ゆっ、おじさんでるのがおそすぎだぜ!!こっちはさむいんだからさっさとあけるべきなんだぜ!!」 俺がドアをあけるといきなりでかいふざけた顔が現れる。巨大ゆっくりってやつだ。こいつはまりさ種か。 いや、何事かとあけたらでかい顔、普通びびるだろ。 まぁゆっくりと分かれば安心できる。 「何事かと思ったらゆっくりか。何のようだ」 「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!だからおじさんはさっさとでていくんだぜ!!」 「むきゅっ、まりさはこのあたりでもさいきょうのゆっくりだよ!!ていこうはむいみだよ!!」 「このとかいはのありすのためにいなかもののおじさんはおいしいものもってきてきえてね!!」 声がしたのでわきを見たら通常サイズのぱちゅりーとありすもいた。 まりさに気をとられてて気づかんかった。 しかし参ったね。まさか巨大ゆっくりが家をうばいに来るとは。 巨大ゆっくりはその名の通り普通のゆっくりよりかなりでかい。大きさとしては二メートルを越すくらいだ。 そのため直接正面からぶつかりあうとよっぽど強いやつでもないかぎり逆に跳ね飛ばされるわけだ。 まあ饅頭なので戦闘慣れしている俺一人でも簡単に倒せる相手ではあるが。 「あー、確かに巨大まりさにはかないそうにないな。分かった、この家は渡そう」 あっさりと負けを認める俺。まぁ饅頭に負けを認めるのはちとシャクだが狭い玄関ではあんまり戦いたくはない 広くない空間は単純にでかいやつが有利になる。 饅頭に負けるとも思わないが饅頭に苦労して勝つってのは俺の性に合わないのだ。 「ゆっゆっゆっ、すなおなおじさんはながいきするぜ!!」 「いなかものにしてはたちばをわきまえているわね。ありすのめしつかいにしてもいいわよ!」 「むきゅー、さすがにこれいじょうそとにいるのはきついわ。さっそくなかにはいるわ」 そういいながら入ってくるぱちゅりーとありす。そしてそれに続こうと巨大まりさが入ってくるが… ぎゅぅ 「ゆぅ?」 「ゆ?まりさいったいどうしたの?」 「ゆゆっ、つまったんだぜ!!そこのおじさんさっさとまりさをたすけるんだぜ!!」 やっぱりなぁ。 巨大まりさは完全に入り口に詰まってしまった。 元々人間の家というものは当たり前だが人間に合わせて作ってある。 そのため人間よりも縦も横もでかいゆっくりが入ろうとしても入れるわけがない。 無理に入ろうもんならこのまりさのように詰まるのが落ちである。 「あーはいはい。ちょっと待ってろ」 「むきゅ!はやくまりさをたすけてね!」 「ありすのめしつかいなんだからさっさとやってね!」 勝手に召使にしてんじゃねぇよ、と心でつぶやきつつ俺は台所へと向かった。 しばらくしてから包丁を二本持って戻ってくる。 さすがに見せると警戒するので隠し持つことになったが、こいつらはバカなので気づかないだろう 「まりさがこまってるのにどこにいってんだぜ!!さっさとたすけるんだぜ!!」 「そうよとかいはのありすにごほうしするのがいなかもののじょうしきでしょう!!」 「むきゅー、すきまかぜがさむいからはやくしてね!!」 「はいはい慌てるんじゃないよ。まったく」 そういいながら俺はまりさの正面に立った。 「むきゅ?おじさんそれは…」 ぱちゅりーが気づいたようだが、だからといって今から俺がやることをとめれるはずも無かった 「よっ」 ブジュルッジュリッジュベッ 「ゆっ、ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」 二本の包丁をためらわずまりさの目に突き刺す。ついでにひねっといた。 荒事を仕事にしてると無意識のうちにねじったりしちゃうよね。 そして叫び声をあげて暴れようとするまりさを全力で蹴る。玄関で暴れて家をつぶされたら困る。 あっさりとすっぽ抜けたまりさはごろごろ家の前の道まで転がっていった。 「ああああああいだいいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!!!」 「むきゅぅぅぅぅっっ!!!!!」 「なにやってるのおおおおお!!!!!」 痛みのあまり道の真ん中でごろごろ転がるまりさ。叫ぶぱちゅりーとありす。 「まりさをさすようないなかもののじじいはさっさとしね!!」 「むきゅーっ!これじゃゆっくりできないわ!!」 体当たりしてくるありすと文句をいうぱちゅりー。 もちろんそんなことはいっさい聞くことなく俺は包丁を棚に置いて両方とも拾った。包丁は後で洗わなきゃな ついでにありすはさっきからむかつく発言だったので髪だけをつかんで宙吊りの刑 「ありずのきゅーでぃぐるへあーがぁ!!!」 「むきゅー!!はなしてぇ!!」 まりさに近づく。少しの間転がってるのを見ていると痛みが引いてきたのか起き上がってきた。 「ぎぎぎぎ、くそじじいっ!!ぜったいぶちのめして…ゆぎぃ!?みえないいいいぃぃぃっっ!!??」 両目ともつぶしたんだから当たり前だ。 「むきゅー!まりさぁ!たすけてぇ!」 「ありずをいじめるいなかものはごっちだよぅぅっっ!!」 「ありずとばちゅりーぃっ!?じじいはさっさとしね!!」 声を聞きつけて気づいたのかこっちに体当たりしてくる巨大まりさ。 もちろんわざわざ食らう意味は無いのであっさりとかわした。 「よげるなぁぁぁ!!!ざっざとしねぇぇぇぇ!!!!」 また体当たりしてくるがそれもかわす。 「んー?お前最強じゃなかったのか?こんなん子供でも避けれるぞ」 「がああああぁぁぁぁっっ!!!まりざはざいきょうなんだぜぇぇえぇ!!!」 何度も体当たりしてくるが俺はそれを次々とかわす。そして気づかれないようさりげなく場所を川の近くへと誘導した。 その間もまりさをバカにすることは忘れない。徹底的にけなし、全ての体当たりをよける 適当な悪口でもいちいち反応するから簡単だった。 まりさにすぐに攻撃しないのには理由が二つある 一つは体がでかいこと 人間よりでかいせいで力がそれなりにある。そのため下手に近づくと運が悪ければ転ばされることもある。 そうなったら踏み潰されてゲームオーバー。妖怪ならともかく饅頭に殺されるのは嫌だ。 もう一つはこいつを苦しめるため ゆっくりは正直好きじゃない。それにこいつらは俺を見下していやがるのだ。 だから人間様の恐ろしさを知らしめようというわけだ。まあ生かして帰す気は無いが。 里の近くの川まで移動したがまりさは疲れてきたのか息がきれていた。 ここまで移動するのにせいぜい三分くらい。野生とは思えん体力の無さだ。 おそらく毎日適当なゆっくりの餌を奪って生活してたに違いない。ほとんど動かないからスタミナが無いのだ。 なんかもう駄目すぎてあきれるというかなんというか。 「もう息が荒いとかどんだけ体力ないんだよ。自分よりよえぇやつばっかりいじめるだけで満足するからそうなるんだよ そんなんで最強とかwwwお前今度から最強(笑)って名乗ったら?プギャーwww 「ぎいいいいいぃぃぃぃ!!!!ざっざどぢねええええぇぇぇっ!!!」 どうやら図星だったらしく全力で突っ込んでくるまりさ。ゆっくりで強いとか名乗るやつは大概こんなんばっかりだ。 モチロンかわすがその時俺はさっきまでとは違う行動をとった。 まりさが体当たりをするタイミングに合わせて持っていたありすを地面に落として避ける。 「ゆぎっ!!やべぇぇぇぇぶ」 巨大まりさによって一発で踏み潰されるありす。カスタードが撒き散らされた。 「あでぃす!?ゆべぇっ!!」 そしてカスタードを勢いをつけて踏んだためにひっくり返るまりさ。餡子よかすべるもんな。 俺は駆け寄るとまりさを思いっきり川の方へととび蹴りをかました。 「あぎゅうっっ!!?ゆうううううっっ!!!」 ごろごろごろごろ バシャーン 「ゆぶぶぶぶっ!!ぶべぇ、たすっ、ぶびゅびゅびゅびゅぶぶぶぶbbbb…」 川に落ちてあっという間に溶けていくまりさ。そのまま魚のえさになるがいい。 こうして悪は滅んだっと。悪役にありがちな死に方だな 「むきゅ…」 なんかぱちゅりー静かだなと思ったら気絶してた。ありすがつぶされた辺りで気絶したんだろうか こいつどうすっかな…おやつにでもするか ~~~~~~~ はい、巨大まりさ襲来終わり。虐待がちょっとした戦いになるだけで結局つぶされる運命のゆっくり ちなみにこの三匹は他のゆっくりから無理矢理食べ物を奪ってゆっくりしていたが、 気づいたら冬になってて他のゆっくりが全て冬篭りしており、まったく食べ物が無いという状態になってしまい あったかくて食べ物がたくさんある所→人間の家なら十分あるはずという餡子脳により人里に来たという裏設定が…どうでもいいか 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 このSSに感想を付ける
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※現代設定注意 作者:名も無き埴輪 「ここいらは都心に近い割に比較的静かなんで暮らしやすいと思いますよ。」 「はぁ……」 「こちらが部屋の鍵となります。今後とも良いお付き合いをしたいですね。」 「ええ、はい……」 気の抜けた返事を管理人さんに返しながら俺は今日から自分の住居となるアパートを見上げていた。 築40年は経ってそうな古いアパート。風呂なし・トイレは共同の四畳半の部屋。 一応キッチンはあるものの流しとカセットコンロが置かれてるだけだ。 後から無理に流し部分を取り付けたのか半ば押入れに食い込んでいて、押入れはもう半分しかその機能を果たしていない。 水道管も無理やり引っ張ってきたようで剥きだしになっている。 「最後に入居者さんが出て行ったのはいつだったかねぇ。 ここ最近は全く入居したいって人がいなかったから取り壊そうかとも思ってたんだよ。」 「そうですか……」 「ああ、心配しなくてもいいよ! 住んでくれる人がいる限り取り壊したりなんてしないから!!」 「ありがとうございます……」 俺がこんな古アパートに住む羽目なったのは趣味が災いしたせいだ。 地元では実家の周りが田んぼや自然に囲まれてるおかげかゆっくりがたくさん生息していた。 自然の中でだけ生息していればこちらもわざわざ手出しはしないのに 人家に近づいて庭などを荒らすゆっくりが多発した。 市の方でもいくつか対策は立ててくれたもののゆっくりの余りの多さに手が追いつかない状態だった。 そうなると住民たちは自分たちで対策を立てることになるのだが 俺はゆっくりを追い払ったりしている内にじっくりといたぶり 痛めつけることに快感を感じるようになっていた。 人目に付かないように気をつけてはいたものの一度虐待しているところを 目撃されてしまってからは流石田舎だけあって噂はまたたくまに広がった。 「こんな異常者が近くにいては白い目で見られる」という理由で俺は実家を追い出された。 アルバイトもせずにだらだらと過ごしていた俺には当然貯金などあるわけもないが 親からわずかばかりの金を渡されたのでせっかくだからと上京してきた。 不動産屋さんからこのアパートまでの道中にもゆっくりを見かけたが 俺の地元に住んでるゆっくりとは違い、住民たちにもある程度受け入れられているようだった。 気になって管理人さんに聞いてみたがここら辺に住むゆっくりは皆愛想が良く ゴミ荒らしなどもしないため住民たちが餌を与えたりしているらしい。 俺の地元に住んでたゆっくりなんか人間を見かけようものなら 汚らしい言葉で罵り、餌の要求をしたりしたものだが流石都会だなぁ。 住んでるゆっくりまで華やかなようだ。 これからの生活を脳裏に思い浮かべながら、俺は管理人さんに別れを告げて部屋へと入っていった。 夜。 荷物が届くのは明日以降なため、使い慣れた布団と枕が無いせいで俺はなかなか眠りにつけないでいた。 何度も寝返りを打っているとアパートの裏手から何やら声が聞こえてきた。 「ゆっふっふ。きょうもにんげんさんたちからいっぱいごはんがもらえたね!」 「ゆっくりできないにんげんさんでもれいむたちにごはんをわたしてるおかげでゆっくりできてるね!」 「ゆゆん! いなかもののにんげんさんにもすこしはとかいはなところがあるようね!!」 俺はゆっくりたちの台詞を聞いて愕然とした。 昼間はあんなに愛想を振り撒いていたのに、その裏では人間を見下していたというのだ。 これでは地元にいたゆっくりたちと何も変わらないじゃないか。 何かに裏切られたような感じに包まれた俺は裏手に面した窓を開け放って一喝した。 「おらぁ! クソ饅頭どもうっせぇぞ!!」 『ゆゆっ!?』 電気を消していたので人がいるとは思わなかったのかゆっくりどもは 何十センチか地面から飛び跳ねてから壊れたロボットのようにギギギとこちらに振り向いてきた。 「にんげんさん、びっくりさせないでね! れいむたちをゆっくりさせてね!!」 「何今更取り繕ってんだよ! てめぇらが人間様を見下してるクソ饅頭だってことはとっくに分かってんだよ!!」 俺が怒鳴りつけるとゆっくりたちは押し黙った。 これで静かに眠れると思って窓を閉めようとした瞬間、俺の耳にゆっくりの言葉が聞こえてきた。 「ゆふ~ん、ばれちゃったみたいだね」 「……?」 ゆっくりらしかぬその落ち着いた物言いに疑念を抱いた俺は再びゆっくりたちに視線を向けて驚いた。 数匹いたゆっくりたち全部が小憎たらしい顔でこちらを眺めていたのだ。 「それでおじさんはどうするの? ほかのにんげんさんたちにれいむたちのことをおしえる?」 「おじさんのいうことしんじるにんげんさんなんていないよ。 ほかのにんげんさんはみんなまりさたちのどれいだよ。」 「はぁ? お前ら何言って……」 そこまで言いかけて俺は気づいた。 昼間の住民たちのあのゆっくりの可愛がりよう。 なるほど。調子に乗りやすいゆっくりらしい。 人間が自分たちを可愛がるのは自分たちが優位に立ってるからだと思っているようだ。 「ゆふふ。気づいたみたいね。ほかのにんげんさんたちはありすたちのみりょくにめろめろなのよ!」 それならこっちにも手がある。 俺はゆっくりたちに視線を固定したまま、腰をかがめて足元に置いていた充電中の携帯を拾い上げた。 手探りで携帯に内臓されているボイスレコーダーの機能をONにする。 最近の携帯は便利なものでSDカードさえ挿していれば長時間の録音も可能なのだ。 俺はこのゆっくりどもの本性を録音し、他の住民たちにそれを教えてやろうと企んだ。 「おい、クソ饅頭ども……」 くっくっく。明日から吠え面をかくゆっくりどもの姿が眼に浮かぶようだぜ。 あの後俺は適当にゆっくりどもを挑発し、汚い言葉でこちらを罵る音声を録音した。 そして次の日に早速、前日の昼間にゆっくりたちが住民に可愛がられていた場所へと向かった。 もしかして毎日場所を変えたりしてるのじゃないかと心配したが どうやらそこは定位置らしくちゃんとゆっくりたちが現れた。 こちらに“ちら”と目を向けてきたもののすぐに興味を失ったようで 通りがかる登校中の子供に愛想を振舞っていた。 俺はと言うとあのゆっくりたちの本性を録音した音声を聞かせようと 子供たちに近づこうとしたら低学年の子の付き添いに来ていた親御さんに 不審者でも見るような目を向けられてそそくさと逃げられてしまった。 話には聞いていたけど都会の人たちはなんて冷たいんだ。 通学の時間帯が過ぎ、暇を持て余した専業主婦らしき人たちが ゆっくりたちを囲んで井戸端会議をしていた。 時折、ゆっくりたちを可愛がったり持っていたお菓子などを与えていた。 今度こそゆっくりたちの本性を聞かせようと奥様たちに近づいたが 今度は俺の話が聞いてもらえないばかりか根掘り葉掘り質問してきて 仕舞いには「若い男っていいわね。どう? お姉さんと火遊びしてみない?」 などとモーションを掛けられる始末だった。 これが20代の若奥様だったりしたら願ったり叶ったりだったのだが 悲しいかな、その場にいたのは40代、50代のマダムばかりだった。 愛想笑いで何とかモーションを断っていると今日は半ドンだったのか子供たちが学校から帰ってきていた。 しかし、音声を聞かせようとしても朝と同じように不審者を見るような目で 低学年の子の親御さんに連れられ、逃げられてしまった。 何度かそのようなやり取りを繰り返した後。 何とかマダムたちに録音した音声を聞かせることに成功はしたのだが…… 「れいむたちはそんなきたないことばつかわないよ!」 「きっとべつのゆっくりのこえだよ!」 「そういえばそんな気もするわねぇ……」 「ゆっくりの声なんてどれも似たようなものだものねぇ……」 「そんな! よく聞いてみてくださいよ! 絶対こいつらの声で間違いないんですから!!」 「そんなこと言われてもねぇ……」 さっきまであんなに熱烈なモーションをかけてきていたマダムたちも ゆっくりどもの言い訳をすっかり信じてしまい俺の秘策はあえなく敗れた。 今までの可愛らしいゆっくりたちのイメージはなかなか壊れないようだ。 俺はアパートの部屋で打ちひしがれていた。 ゆっくりたちの本性を住民たちに知らしめることができなかったからだけでなく 引越し屋さんの方で何やらトラブルがあったらしく荷物が届かずに 2日連続で畳の上に直に寝ることを余儀なくされたからだ。 なかなか寝付けずに何回も寝返りを打っていると裏手の方から 窓に何かがこつこつと当たる音が聞こえてきた。 「何だ?」 疑問を声に出しながらも俺はそれが何なのか知っていた。 実家にいた頃はよく聞いた音だ。 「ゆゆっ! ようやくでてきたね! ゆっくりしすぎだよ!!」 「やっぱりお前らか。」 窓の外には案の定ゆっくりどもがいた。 口に小石を銜えて窓に向かって飛ばしていたようだ。 「何の用だ?」 「ばかなにんげんさんはばかなにんげんさんなりに あたまをつかったみたいだけどむだだよ!」 「ほかのにんげんさんはまりさたちのどれいだってことが きょうのことでよくわかったでしょ?」 「これにこりたらあなたもありすたちのどれいにしてあげないこともないわよ?」 「ありすはあいかわらず“つんでれ”さんだね!」 「べ、べつにありすは“つんでれ”なんかじゃないんだからね!」 「あー、黙れ黙れ。うっさい。」 ゆっくりどもの間で胸糞悪い会話をし始めたので俺は制止した。 「めんどくさいからお前らもう俺に関わるな。 俺もお前らに関わらないようにするから。」 「ゆゆ~ん! とうとうおじさんもかんねんしたみたいだね!!」 「ふん! どれいのぶんざいでまりさたちにさからわないでよね!!」 (ぷっ) (かつん) 「いでっ!?」 まりさが言葉とともに口に銜えて飛ばしてきた石が俺に当たった。 所詮ゆっくりの力なので言うほど痛くはなかったものの 頭にカッと血が上った俺は足元に落ちたその石を全速力でゆっくりどもに向かって投げ返した。 「ゆびぃ!?」 「ま、まりざぁぁぁ!!」 「おべべが……おべべがみえないよぉぉぉぉぉ!?」 「まりざ、ゆっぐりじでぇぇぇ!!」 どうやら投げ返した石はちょうどまりさの目にクリーンヒットしたらしい。 どこかすっとした俺は晴れ晴れとした気持ちで窓を閉めて畳に寝っ転がった。 外からは依然ゆっくりどもの叫び声が聞こえていたが 地元にいたことに聞き慣れていたため、俺はゆっくりと夢の中へと意識を沈めていった。 翌日。 バイトを探すためにバイト情報誌を近くのコンビにまで取りに行った俺は 自分が周りから奇妙な目で見られていることに気が付いた。 この目の感じはよく覚えてる。 地元にいた頃に虐待趣味が周りにバレたときの目と瓜二つだ。 嫌な感じがしてあのゆっくりどもの定位置となってるらしい場所へと 向かった俺は予想通りの光景を目の当たりにして眩暈がした。 昨日偶然石を目にぶつけたまりさと他のゆっくりたちがこぞって まりさをこんな目に遭わせた酷い人間さんのことを訴えていた。 「れいむたちはおうたのれんしゅうしてただけなのに あのにんげんさんはいきなりあらわれてまりさにいしをぶつけてきたんだよ!」 「れいむ、いいんだよ。きっときづかなかっただけでまりさがわるいことしちゃっただけなんだよ。」 「まりさ……」 嫌らしいのは俺が一方的に悪者みたいに話を捏造していることもだが 被害者であるはずのまりさが自分に非があったんだと訴えていることだ。 あのゆっくりたちは人に同情させる術をよく心得ていやがる。 「あ! いしをぶつけたおにいさんだ!」 憎々しげにゆっくりどもを眺めていたらそのうちの一匹がこちらに気づいてしまった。 「おにいさんごめんね。まりさがわるかったんだよね。ごめんね。」 隻眼となったまりさがこちらに謝罪の言葉を投げかけてくるが 周りにいた人たちは俺を犯罪者を見るような目で見ている。 その視線に耐え切れなくなった俺はこそこそとその場を離れるしかなかった。 「くっそー、あのクソ饅頭どもめ……!」 やっと届いた家財道具に囲まれて俺は部屋でひとり不満を顕わにしていた。 「なんとかしてこの鬱憤を晴らしたいな……あ」 思い出した。家財道具が届いたってことは“あれ”もどこかに入ってるはずだ。 ダンボールを片っ端から開け放って“それ”を見つけたときに奴らの声が聞こえた。 「ゆっふふ~ん。うまくいったね!」 「おめめはみえなくなったけどにんげんさんたちにいっぱいあまあまもらえたよ!」 「ゆん! わざとけがしてもっとあまあまもらおうよ!!」 「ゆゆ~ん……でもいたいいたいはいやだよ」 どうやらまた悪巧みをしているようだ。 しかしお前らの命運もここまでだ! 「やあ、れいむたち。今まではごめんね。お詫びにたくさんお菓子持ってきたよ。」 「ゆっ! おじさん何しに来たの!?」 流石に警戒されているようだ。あまあまと聞いても警戒を緩めない。 だが所詮はゆっくりよ。 「おじさんが愚かだったよ。おじさんなんかじゃれいむたちには 全然敵わないよ。奴隷になるから許してくれないかな?」 「ゆゆっ! よーやくかんねんしたみたいだね!!」 「あまあまちょーだいね!」 「ああ、当然さ。」 お菓子を地面にばら撒く。 途端にゆっくりどもはお菓子に群がってわき目も振らずに貪っている。 『むーしゃむーしゃ……しあわせー!』 「さてと、と……」 (かぽん) 「ゆ? あまあまさん、ゆっくりしていってね?」 外側の方にいるゆっくりに虐待お兄さん御用達の透明ケースを被せて捕獲する。 ゆっくりはお菓子の方が離れて行ってるように見えたようだ。 他のゆっくりたちはお菓子に夢中でこちらの行動には全く気づかない。 俺はこの調子で全部のゆっくりを透明ケースに捕獲した。 数週間後。 ここらでは名物だったゆっくりは姿を消した。 最初は住民たちもゆっくりの行方を心配していたが 今までゆっくりがいた場所に猫が居つくようになると 住民たちの興味はそっくりそちらへと移った。 所詮ゆっくりたちの価値などその程度だったということだろう。 俺に向けられていた白い目も地域の奉仕活動などに 積極的に参加することでだんだんと緩和されていった。 その日もようやく見つけたアルバイトから帰ってきた 俺は部屋に待つ愛しの彼女たちに出迎えてもらう。 がたがたと揺れるケースたちを目の前にして俺はゆっくりと笑みを浮かべた。 今までの収録作品 ゆっくりいじめ系1773 実験 ゆっくりいじめ系2044 かくれんぼ ゆっくりいじめ系2141 ゆンプリンティング ゆっくりいじめ小ネタ378 ゆっくりスパーク 未収録作品 fuku4831 “とかいは”じゃないありす このSSに感想をつける
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(男とれいむ) 村の外れのあばら家。そこに住む一人の男とゆっくり。 男に身寄りは無く、唯一家族と呼べそうなものは一緒に住むゆっくりれいむのみ。 暮らしは貧しくとも、一人と一匹仲良く暮らしていた。 男は田畑を持たぬ水呑み百姓。この村一番の豪農の下で働いている。 両親が死んで借金だけが残り、自暴自棄な生活をしていたところを拾ってもらった。 それからしばらくして、偶然家の前で動けなくなっていたゆっくりを助け、それ以来一緒に住んでいる。 「ただいま。今帰ったぞれいむ。ひとりで寂しかっただろう。」 「ゆ!おかえりなさい!ゆっくりいいこにしてたよ!」 「今日は疲れた。だが仕事がひと段落ついた。明日は休みだ。朝から一緒に遊んでやるぞ。」 「ゆ!ほんと?」 「ああ、もちろん!」 「ありがとうおにいさん!じゃあきょうはゆっくりやすんでね!」 男はれいむを実の子の様に可愛がり、れいむも男によくなついた。 人づきあいが苦手な男であったが、れいむにだけは気を許し、家には常に笑いが絶えなかった。 ただれいむだけは、昼間男がいない間、森の方を眺めては溜息を吐いていた。 もちろんその理由に男が気づく訳がない。これが偽りの幸せである事を知っているのはれいむだけ。 (突然の来訪者) 翌日。男はれいむと一緒に村の外へ遊びに出かける事にした。 れいむを腕に抱き家の外に出る。するとそこに待っていたのはれいむより一回り大きいゆっくりまりさ。 まりさに気がつくと急にれいむの顔色が変わる。しかし腕に抱いている為男は気付かない。 すっかり青ざめているれいむを無視して、まりさは男に話しかけた。 「ゆっくりしていってね!!!」 「やあ。ゆっくりしていってね。どうしたんだこんな朝早くに?」 「まりさたちはれいむのおともだちなの!ゆっくりあそびにきたよ!」 「おお、そうだったのか。俺のいない間に友達を作ってたんだな。 じゃあ邪魔しちゃ悪いな。俺は家でゆっくりしてるから、れいむは友達と遊びにいったらいい。」 「ゆ・・・おにいさん・・・」 「ゆ!ありがとう!さあれいむ!いっしょにゆっくりしにいくよ!」 一瞬、男に助けを求めるかの様な表情を見せたれいむ。そんなれいむをまりさ達は強引に連れていく。 その様子を特に不審に思わず見送った男は、「計画が狂ってしまったな。さてこれからどうしようか。」 などと考えながら家に入った。一方まりさ達は人気の無い森にれいむを引っ張っていく。 「ゆ。ここらへんでいいか。ここならだれにもきかれないぜ!」 「ひさしぶりだぜれいむ。あのにんげんとはうまくやってるのか?」 「・・・・・・」 「だまってちゃわかんないんだぜ!こどもがどうなってもいいのか?」 「ゆ・・・おにいさんは・・・れいむにとってもやさしくしてくれるよ・・・」 「それはよかったぜ!じゃあいつでもさくせんかいしできるな!」 「『おやぶん』からのでんごんだ!『ひつようなものはそろった。かぎがてにはいりしだい、さくせんかいし!』 これだけじかんをやったんだ。かぎのありかはしらべてあるんだろうな!」 「ゆ・・・でも・・・」 「でも?なにいってるんだぜ。おまえじぶんのこどもがどうなってもいいのか?」 「ゆ・・・わかったよ・・・だいじょうぶ・・・かぎがしまってあるところはわかってるよ・・・」 「わかればいいんだぜ!おまえがしっかりやれば『おやぶん』もこどもをかえしてくれるぜ!」 「・・・・・・」 親分とは村の近くの森をシマとする巨大まりさだ。二年ほど前にこの地にやって来た。 体がでかくて喧嘩慣れした手下共を連れ、あっという間に元々この森のリーダーであったゆっくりを追い出した。 今ではこのあたりのゆっくりは、親分にみかじめ料を払わなければゆっくりする事もできない。 逆らったら人間に売られてしまう。まりさ達は人間に飼われたゆっくりを通じて人間と交渉する事までしていた。 自分達に逆らうものやシマの外に遠征に出かけて捕らえたもの、それを人間に売るのだ。 もちろんゆっくりを高値で買う者などほとんどいない。 まりさ達は村の周囲のゆっくりをしっかりと押さえて、ゆっくりが村の田を襲わぬ様目を光らせていた。 人間はその事への対価としてゆっくりを買い取っていた。 その親分が次のシノギとして選んだのが、村の豪農の蔵に盗みに入る事だった。 自分の商売相手の物、しかも人間の物を盗むなど正気の沙汰では無いが、実は理由があった。 人間の側からオファーがあったのだ。盗みの手順。揃えるべきもの。蔵の鍵を持つ人物。 すべてを教え、その上報酬まで払うと言う。親分はその話に乗った。 今年出産したばかりのれいむの赤ゆっくりを人質にとり、計画を手伝わせる。 れいむが蔵の鍵を持つ男に取り入り、鍵をしまっておく場所を調べる。 その間、食い物で懐柔した身体つきのれみりゃに鍵の開け方を覚えさせる。 そして蔵の中の米を運ぶのに適した、帽子を持つまりさ種を大勢あつめる。 れいむの元に来たのは準備が整った事を知らせる親分の手下。鍵の在り処の確認の為やって来た。 鍵の位置も分かった。いよいよ今夜から作戦決行だ。 まりさ達とれいむは何も知らぬ男の元へ帰る。 「おお、おかえり。早かったね。もっとゆっくりしてきたら良かったのに。」 「ゆ・・・」 「ゆ!もうじゅうぶんゆっくりしたよ!またこんどゆっくりあそびにくるよ!」 「ゆ!またねれいむ!おにいさんも!またあそびにくるよ!」 「じゃあな。昼間は俺がいなくてれいむも寂しいだろうから、時々遊びに来てやってくれ。」 「うん!さようなら!」 (その日の夜) 男の夜は早い。明日も朝早くから仕事があるし、なにより貧乏暮らしには明りに費やす余裕が無い。 その日も日が落ちて暗くなった頃には床につき、しばらくすると鼾をかき始めた。 男が完全に寝入ったのを確認したれいむは鍵を持って家を出る。待っていたのは昼間来たまりさ達。 「ちゃんともってきたか?」 「ゆぅ・・・もってきたよ・・・」 「そうそう。それでいいんだぜ。こどものことがかわいけりゃ、まりさたちのいうことをちゃんときくんだぜ!」 「ゆぅ・・・」 「さあ!かぎはてにはいった!それじゃやろうども!いくぜ!!!」 「「「「ゆーーーーーーーーーーー!!!」」」」 まりさ達は早速仕事にかかった。れみりゃが鍵を開け、駆り集めたまりさ達が米を運ぶ。 親分の手下達は見張り役。荷物が重いと泣き言を言うゆっくりに制裁を加えて働かせる。 ある程度運びだしたら再び鍵を閉め、鍵をれいむに返して元の場所に戻し、森へ帰っていった。 こんな事がしばらく続いたある日、事件は起こった。 (発覚) 「ぐはっ!」 「てめえもしぶとい野郎だな。いいかげん白状したらどうだ?」 「だから!俺じゃありませんって!何で俺が蔵の米を盗まなくちゃならないんですか!」 「惚けるのもいいかげんにしろ!お前以外にこんな事する奴はいねーんだよ! 俺たちゃ大旦那の下で働きだしてもう十年以上経つ。お前以外全員だ。 今までこんな事は無かったんだ。一年前、お前がここで働き始める前まではな!」 「大体俺は元からお前の事が気に入らなかったんだよ。 お前の親父は真面目ないい奴だった。それが原因で騙されて借金背負ったがな。 そんな奴だから俺達は金を出し合って高利貸しからの借金を肩代わりしてやった。」 「あいつは感謝してた。必ず返すって言ってたぜ。嘘は吐かない奴だったしな。だから利子もあまり付けなかった。 それなのに息子のお前ときたら。親父とお袋が死んで、その後なにやってた! 碌に働きもしねえで、ゆっくりを捕まえては殺して遊んでるだけだったじゃねえか!」 「別に金の事を言ってるんじゃねえ。俺たちゃお前のその態度が気に入らなかったんだよ! 確かに大変な額の借金だが、すぐに返せとは言わねえ。真面目に働いて少しづつ返してくれ。 葬式の日にそう言ったはずだ。それなのに・・・お前は!」 「そんなお前を可哀そうに思ったお嬢さんが、大旦那を説得してくれて、 それでここで働くようになったんじゃないか。それなのに・・・ お嬢さんや大旦那の信頼を裏切るなんて、お前にゃ人の心がねえのか!」 「待ってください!だから、蔵の米を盗んだのは俺じゃな・・・ぐえ!」 「いいかげんにしろ!じゃあお前以外にいったい誰が米を盗めるって言うんだ!鍵が壊された跡はねえ。 蔵の鍵を持ってるのは大旦那と若旦那、それに倉庫番のお前しかいないんだよ!てめえがやったんだ!」 「ぐはっ・・・」 「さあ吐け!盗んだ米をどこへやった!もう売ったのか?じゃあ売った代金はどこにある!」 「信じて・・・信じて下さい・・・俺じゃ・・・俺じゃない・・・」 「まだ言うか!!!」 「もうその辺にしないか。」 「あ!若旦那・・・しかし・・・」 「こいつを倉庫番に指名したのは私だ。私にも責任はある。ここは私に預けてくれないか?」 「若旦那がそうおっしゃるのなら・・・」 若旦那に諭され男達は仕事に戻る。 「大丈夫かい?」 「すみません若旦那。信じて下さい・・・俺じゃない・・・俺じゃないんです。 世話になっている若旦那や大旦那、それにお嬢さんを裏切るなんて・・・ そんな事できるはずありません。誓って・・・誓って俺じゃない・・・俺じゃないんです・・・」 「わかっているよ。私はこの一年お前がどれだけ真面目に働いてきたか、ちゃんと知っている。 お前は心を入れ替えた。こんな事できる人間じゃない。皆よく調べもせず勝手な事を・・・」 「じゃあ・・・」 「だがそれでは皆が納得しないんだ。親父は小作の中の誰かがやったと思ってる。 皆はお前が犯人だと思ってる。私一人が信じていても無理だ。いずれお前は犯人にされてしまうだろう。」 「・・・・・・」 「村を出るんだ。心配ない。当分の生活に必要な金は渡す。今夜の内に村から逃げるんだ。 皆には『あいつにはきっちりおとしまえをつけて、村から追い出した』と言っておく。 親父も説得してお前に追手がかからないようにしてやる。 すまないな・・・私にできる事はこれくらいだ・・・無力な私を許しておくれ。」 「とんでもありません。ありがとうございます若旦那。本当に・・・」 「さあ、この金を持って行くんだ。なるべく遠くへ逃げるんだぞ。」 この若旦那がこんなに優しいのには裏がある。若旦那は蔵の米を横流ししていたのだ。 女遊びと博打に金をつぎ込み、借金で首が回らなくなった若旦那は家の米に手をつけた。 元から倉庫番の男にすべてを押し付け村から逃がし、米が無くなった事をうやむやにする計画だった。 この男を倉庫番に指名したのも若旦那。家族も無く、他に頼る身寄りも無い。 犯人に仕立て上げ村から追い出すのに何の障害も無い。 さらに保険も掛けていた。まりさを唆し米を盗ませたのも若旦那の仕業。 万が一、皆が男の無実を信じ真犯人を探し始めたら、すべての罪をまりさに被せるつもりだった。 饅頭共は私の名前を出すかもしれないが、どこの世界に人間より饅頭の言う事を信じる奴がいるだろうか。 もしいたとしても問題ない。簡単に言いくるめられる。若旦那は自分の計画に絶対の自信を持っていた。 結局保険を使う必要もなく、すべては計画通りにいった。 若旦那はこみ上げる笑いを必死で堪えながら男を見送った。 (狂気) 男は家に戻った。そのあまりに早い帰宅にれいむは驚き、困った様な表情を見せる。 「ゆ!おにいさんどうしたの!こんなにはやくかえってくるなんて!」 「ああ。ちょっとな。それよりれいむ。これから引っ越しの準備をするぞ。 この村を出て行かなくてはいけなくなったんだ。」 「ゆ・・・」 「おーい!れいむ!むかえにきたぜ!よかったな!これでこどもとくらせるぜ!」 「迎えにきた?どういう事だ?まりさ。」 「ゆ!おにいさん!どうしてこんなじかんにいえにいるの!」 「どうしてって・・・仕事でちょっと問題があってな・・・ それより迎えにきた、子供と暮らせるってのはなんだ?」 「ゆ・・・それは・・・」 「ゆ!じつはこのまえれいむとあそんだときにあかちゃんができたんだよ! それであかちゃんがぶじうまれたから、いっしょにもりでくらすためにむかえにきたんだよ!ほんとだよ!」 「ふーん。そうだったのか。そりゃ丁度よかったかもしれんな。」 「ゆ?」 「俺は今夜この村を出るんだ。仕事場で問題が起きてな。そのせい出て行かなくてはならなくなった。 れいむも連れていこうと思っていたが、やはり住み慣れた土地で暮らした方がいいだろうな。 れいむの事頼んだぞ。幸せにしてやってくれ。」 「ゆ!まかせてよ!それよりおにいさんのほうこそたいへんだね! どろぼうがはいったせいでむらをでないといけないなんて。」 「ちょっとまて・・・」 「ゆ?」 「なぜ蔵に泥棒が入った事を知っている?俺は『仕事場で問題が起きた』としか言ってないぞ。」 「!!!!!」 「まさか・・・お前達が・・・」 「ゆ!しらないよ!まりさたちはおこめなんてぬすんでないよ!」 「なぜ盗まれた物が米だと知っている!!!!!」 「!!!!!」 「貴様ら・・・」 まりさ達は一斉に逃げだす。しかし所詮はゆっくり。すぐに男に捕まってしまう。 捕まったまりさは観念したのか、それとも自分だけ助かろうとしたのか、すべてを話し始めた。 親分の命令で蔵の米を盗んだ事。 れいむに演技をさせ、男と一緒に暮らすように仕向け、鍵を盗ませた事。 男はすべてを聞くと呆然として固まってしまった。その隙にまりさは逃げ出す。 れいむも一旦は逃げようとしたが、男が心配になったのかその場に留まった。やがて・・・ 「あはっ!あははっ!あははははははははははははははははははは!」 「ゆ!おにいさんどうしたの!だいじょうぶ?」 「あはははははははははははははははははははは ははははははははははははははははははははは ははははははははははははははははははははは」 「ゆーーーーー!しっかりして!」 「ははっ!お前、俺を騙してたんだな!ずっと!そして何も知らない俺の事を笑っていたわけだ!」 「ち、ちがうよ!わらってないよ!しかたなかった・・・しかたなかったんだよ・・・」 「あはは!まさか、まさか身内に騙されるとは!家族同然に思っていたお前に!」 「お嬢さんに救われ、彼女の言う通りにした結果がこれだよ!あははははははは!」 「両親が死んで、借金だけが残った。その借金だって騙されて負わされたものだ。しかも仲間に! あいつは皆の手前、本当の事を言う訳にもいかず、自分が音頭を取って皆で親父を助けたかの様に言ってたが。 そんなのウソっぱちだ!あの野郎、俺が何も知らないと思ってやがる。 高利貸しとグルになって騙したのはあの野郎なのに!」 「おにいさん・・・」 「まあ聞けよ。両親が死んで、俺は生きる気を無くしてた。やり場のない怒りをお前らゆっくりにぶつけてた。 ゆっくりの悲鳴を聞いている間だけすべてを忘れる事ができた。ゆっくりを殺している間だけ・・・ だがな・・・満たされないんだよ、そんな事しても。常に渇いていた。常に餓えていた。 まるで底無しの胃袋を持ち、無限の食欲を持つ怪物の様に。永遠に満たされない。永久に続く地獄。」 「いつしか皆も俺のことを、狂人でも見るかの様な目で見るようになった。 そんな化け物に対して唯一、人間として接してくれたのが彼女だった。 彼女だけが俺を救ってくれた。彼女だけが俺の渇きを満たしてくれた。 彼女の傍にいたい。人間らしく生きたい。そう言った俺に向かって彼女はこう言った。」 「『恨みは何もうみださない。過去を引きずり、いつまでも恨みを持つのではなく、もっと未来を見るの。』 『情けは人のためならず。皆を助けられる人になるの。そしたら皆もあなたを助けてくれるはず。』 彼女に言われ俺は心を入れ替えた。誰かを恨んだり、人生を悲観したりせず、真面目に働いた。 お前を助けたのも彼女の言葉があったからだ。ははっ!しかし、まさか演技だったとはなぁ!」 「はははっ!駄目だ!もう駄目だ!もう何も信じられない!何も信じない! だってそうだろ?彼女の言葉を信じた結果がこの仕打ちだ! 家族と思っていたゆっくりに裏切られ、泥棒のゆっくりにハメられて罪を被り、もうこの村にはいられない。」 「あははは!もう人間には戻れない!人間らしくは暮らせない! じゃあ何になる?鬼か?妖怪か?もののけか?なんでもかまわん! どうせ俺は地獄行きだ。だがな、ただじゃ死なん。お前ら全員道連れだ!」 「お前らを殺す。全員殺す。生まれ変わってもまた殺す。転生してもまた殺す。 二度とゆっくりなどさせるものか!もしこの体が滅んでも、必ず蘇って殺しに戻って来る。 永久に殺し続けてやる!永遠に死に続けろ!」 「まず最初はお前からだ!だがその前に仲間の居場所を吐いてもらう。 ああ、別に素直に話してくれなくてもいいぞ。お前の事だ。どうせ嘘を吐くんだろ? かまわないよ?体に直接聞く。正直に話させる方法はいくらでも知ってる。」 (死) 「おやぶん!どうするんだぜ?あのにんげんはふくしゅうするために、ここにやってくるかもしれないぜ!」 「ゆ・・・にんげんあいてじゃかちめはねぇ。ここは『さんじゅうろっけいにげるにしかず』だ!にげるぜ!」 「にげるためにはじかんをかせぐひつようがある。ここいらのへいたいどもをのこらずあつめろ! やつらをぶつけてまりさたちがにげるじかんをかせぐ。」 「ゆゆこもよんでこい!せっかくえさをやってかいならしたのに、もったいないきもするが・・・ せにはらはかえられん。あいつのきょたいならじかんをたくさんかせげるはずだ。」 「わかったぜ!おやぶん!」 「あはははははは!みーーーーーつけたっ!」 「ゆっ!」 「ははっ!探したよぉ。随分探したよぉ。れいむがこの場所を教えてくれなくってさあ!」 お前達に何か恩義でもあるのかねぇ。」 「ゆ・・・れいむのこどもをあずかってる。きっとこどもをたすけるためだぜ。」 「へえ、子供がいるんだぁ。じゃあお母さんに逢わせてあげないとねぇ。 ほらっ!お母さんだよーーーー♪」 「ゆーーーーーーーーー!!!!!!」 男はれいむから剥ぎ取った皮を被り「あははははははは」と壊れた玩具の様に笑う。 「お、おにいさん・・・おちついて、おちついてはなしをきいてほしいんだぜ。」 「ん~~~~?なあに?」 「まりさたちも、まりさたちもだまされていたんだぜ。こんなことになるなんてしらなかった。」 「あははっ!それで?」 「にんげんがこのけいかくをもちかけてきたんだぜ。きしょうしゅのゆっくりをさがすのを、てつだうかわりに こめをすこしわけてやるって。じぶんがもっていくわけにはいかないから、おまえたちでぬすみだせって。 ばれないようにこちらでうまくやってやるから、なにもしんぱいいらないって。」 「そうか・・・お前達も騙されて・・・本当なら蔵の米が減ってるのに誰も気が付かず、 お前達は米を手に入れ、この計画の立案者とやらは希少種のゆっくりを手に入れ、 俺は泥棒扱いされる事もなかったはず・・・こう言いたいんだな?」 「ゆ!そうだぜ!わかってくれた?」 「あはははは!!!んなわけねーだろーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!! お前らのことだ、どうせ嘘吐いてるんだろ。」 「ほ、ほんとなんだぜ!しんじてほしいんだぜ!」 「つーか、嘘とか本当とか、そんな事もうかんけーねーし!お前ら全員殺すって決めたし! 判決!死刑!即時執行だよっ♪」 「まってほしいんだぜ!さいごに・・・さいごにみせたいものがあるんだぜ!」 「見せたいもの?なんだ?」 「みせたいものは・・・」 「見せたいものは?」 「おやぶーん!みんなつれてきたぜ!」 「みせたいものってのはこれさあ!おまえら!よくやったぜ!」 男の周りをゆっくり達が囲む。100匹以上もいるだろうか。遠くからも声がする。まだ集まって来る様だ。 中には身体つきの捕食種や、男の背丈ほどの大きさのゆっくりもいる。 「さあみんな!だいじょうぶ!これだけいたらにんげんにもかてるぜ! にんげんをたおしたやつは『じきさん』のこぶんにしてやるぜ! しっかりはたらけ!てがらをたてろ!にんげんをたおしたやつは、だれよりもゆっくりさせてやるぜ!」 「「「「「「「「「「ゆーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」」」」」」」」」」 ゆっくり達が一斉に男に襲いかかる。それを見た男は手に持っていた鉈を鞘から抜く。 急にゆっくり達の足が止まる。手に持った鉈から発する狂気を感じ取ったのか。 この鉈は以前、男がゆっくりを殺す為に使っていたものだ。殺した数は千を下らない。 この鉈にこびり付いた餡子は、ゆっくりだけが感じ取ることのできる死臭を放つ。 「ゆっくりの死」そのものを体現したかの様なその鉈に、ゆっくり達は恐怖し動くことができない。 「お前達にも解るか。数え切れぬほどのゆっくりの餡子を吸ってきたこの鉈だ。 何か怨念の様なものが映っているのかもな。まさかまた使う事になるとは思ってもいなかったが・・・」 「さあ、死の螺旋の始まりだ。これからお前達を殺す。殺し続ける。 駆除しても駆除しても増え続けるお前達の事だ。絶滅する事は無い。どこかでまた生まれ変わるだろう。 だが、生まれ変わってもまた殺す。運良く逃げ延びても、探し出して必ず殺す。」 一閃。男が振った鉈が一番近くにいたゆっくりの頭を切り落とす。 「ゆーーーーーーーーー!!!!!」 「ごめんなさい!ごめんなさい!」 「たすけてよ!まだしにたくないよ!」 「どうじでこんなごどずるのおおおお!ゆっくりしたいだけなのにいいいいいい!」 「ゆっくりしたい?すればいいさ。俺に殺された後に。いくらでも。 生まれ変わってゆっくりしていろ。すぐに殺しに行く。俺に殺されるのをゆっくり待ってろ!」 ゆっくりの群れは大混乱に陥った。泣き声。叫び声。ゆっくりの悲鳴が辺りを包む。 家族を見捨てて逃げ出すもの、親を殺され仇を討つため男に向っていくもの。 恐怖のあまり気が狂って仲間を攻撃し始めるものまでいた。まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。 「ゆーーー!!!よくもおかあさんを!!!」 「いやーーー!まりさーーー!たすけてーーーー!!!」 「ゆふふ、ゆふふ・・・」 「このこだけは!このこだけは!」 「ああ・・・まだしにたくないよ・・・」 「ゆーー!まりさはころさないでね!ころすならほかのだれかにしてね!」 「こぼねーーーー!」 「ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!ゆっくりゆっくりゆっくゆっくゆっゆっゆ・・・」 「おかあさーん!どこにいるのおおおお!!」 「ゆふふ・・・みんな・・・みんなしんじゃうんだ・・・」 「ゆうう・・・れいむ・・・いまいくよ・・・まっててね・・・いっしょにゆっくりしようね・・・」 「もっとゆっくりしたかったーーーーーーーー!!!!」 一方、親分まりさは森の小道を村へ向かって逃げていた。自分の手下だけを連れて。 「ゆっゆっゆっ!にげるぜ!にげるぜ!だいじょうぶ!にげきれるぜ!」 「ゆっゆっゆっ!しかしおやぶん、うまくにげだせましたね。まったくおやぶんのうそはおそろしい。」 「このかずならかてるだの、『じきさん』にしてやるだの。あいつらすっかりそのきになってたぜ!」 「ゆっふっふ!おかげでじかんかせぎはせいこうだ!」 「で、このあとどうするんだぜ?」 「まず、むらのちかくまでにげる。そしたらおまえたちは『おおだんな』のところへいけ。たすけをもとめるんだ。 まりさはからだがおおきくてめだつから、むらのちかくにかくれてる。」 「『おおだんな』とは、『わかだんなのあくじをしらべてほうこくする』というけいやくをしてるんだ。 そのみかえりとして、なんでもべんぎをはかってくれることになってる。」 「『わかだんな』のあくじをしらべることはできなかったが・・・だいじょうぶ、しんぱいいらない。 まりさたちがやったぬすみを、『わかだんな』がやったことにすればいいぜ。」 「これでけいやくはたっせいしたことになる。『おおだんな』はまりさのたのみをきいてくれるはずだぜ。 まりさたちをとおくににがすことくらいはしてくれるはずだ。」 「おまえたちわかってるな!うまくだますんだぜ!ぬかるんじゃないぜ!」 「おいっ!へんじくらいしたらどうなん・・・だ・・・」 「返事?返事が欲しいのか?じゃあ急がないとな。今から追いかければ、まだ間に合うんじゃないか?」 「ゆ・・・」 「心配すんな。すぐに追いつくさ。あの世で手下共に宜しく言っといてくれ。」 「じゃあな。また会う日まで。また殺す日まで。さようなら。」 「ゆーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 567 やくにたつ/コメントログ」 ヤンデレなのかいな〜 -- 2010-04-19 00 51 01 で・・・? -- 2010-06-08 21 59 37 やんでれいむ -- 2010-07-05 14 54 37 類は友を呼ぶ。クズの周りにはクズが集まる。 -- 2010-07-10 17 52 43 人間でもクズ男に尽くす女がいるんだよな それにヤンデレ要素が加わったのか -- 2010-08-09 23 34 37 なんで人間来た後急にれいむの態度変わったん? -- 2011-05-12 17 15 58 続きがないとか・・・・・・・SSで続きの期待を煽っても仕方ないってわからないのかね 作者クズすぎ -- 2012-07-22 16 01 35 要するに、何がしたいん? -- 2012-09-16 14 24 50
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博麗神社にお参りに行った帰り、林道を歩いていると妙な祠を発見した。 太い木の枝や葉っぱを組み合わせて作った小屋に、ゆっくりれいむが一匹収まっている。 そしてその前には、格子状の蓋のついた木箱。 ゆっくりに複雑な工作など出来るわけないから、人間の作り損じでも拾ってきたのだろうか。 手前には枝を組んで作られた小さな鳥居?があり、ゆっくりがくぐれる程度の大きさだ。 祠に収まっているれいむと目が合うと、得意げな笑みを浮かべながら話しかけてきた。 「おにいさん!!とってもありがたいゆっくりじんじゃだよ!! ゆっくりしていってね!!おさいせんをゆっくりちょうだいね!!」 こんなことを言い出す。神社の巫女さんを模したゆっくりであることは解っていたが、 本物の真似事まで始めるとは。しかしゆっくりを崇めてもありがたいどころか、運気を吸われそうな気がするぞ。 でもまあ、ゆっくりがこんなことをしているのは何だか珍しかったので、 少しぐらいお賽銭をやっても良いだろう。人間に奪われそうな気もするが。 狭い鳥居をくぐろうとすると体がぶつかり、固定の甘かった鳥居はあっさり崩れてしまった。 れいむは「なにするの!!」と言って少し悲しそうな顔をしたが、それほど怒った様子も無いので気にしないでおいた。 そしてお賽銭箱に面白半分に木箱に小銭を入れてやる。さっき本物の博麗神社に投じた額の1/10ほどだが。 「ゆゆ~!!おにいさんありがとう!!おねがいごとをしてね!!」 うるさい巫女だな……いや、神主なのか? よく解らない。でもお参りは静かにさせてほしい。 作法に則り、手を叩いて願い事を念じる。それが済んで立ち去ろうとすると、 れいむは膨れっ面でこっちをにらんでいた。 「おにいさん!!おねがいごとをゆっくりいってね!!だまってちゃわからないよ!!」 え~……そういうもんなの? というか、お前が願い事を知ったところでどうする。 まあもう少し付き合ってやるか。 「今度資格試験を受けるんだよね。それで仕事がもらえるかどうか決まる大事なやつでさ。 もちろん勉強も頑張ってるけど、一応ゲンかつぎに神頼みもしとこうかな~ってことで。 勉強がうまくいって、試験に合格できますよーに!」 もう一度手を合わせて祈る格好をする。ゆっくりに祈るのも何かムカつくけど、まあごっこ遊びだし。 「ゆっ!ゆっくりききとどけたよ!!おにいさんはきっとごうかくできるよ!!」 お前が聞き届けるのかよ。こいつは神主兼巫女兼神様なのか? しかしたとえゆっくり相手と言えど、励ましの言葉をもらえるのは悪いものではない。 俺は少しだけ機嫌を良くすると、れいむに手を振って帰路についた。 その夜。寝る前に机に向かって勉強をしていると、窓をドンドンと叩くものがあった。 何だろうと思って開けてみると、そこには一匹のゆっくりぱちゅりーが。 「むきゅ~!!おにいさんがべんきょうのことでこまっていそうなけはいがしたから、おしえにきてあげたわ」 ……何だこいつ。あ、もしかしてゆっくり神社の差し金か? 学問成就を願った俺のところにゆっくりの中では頭の良いぱちゅりーを派遣し、勉強を手伝わせる。 それによって願いを叶えさせ、ご利益の評判を高めてお賽銭をもっと集める……と。 「お前、ゆっくり神社から来たのか?」 「むきゅ!?な、なんのことかしら?ぱちゅりーはそんなれいむ、ぜんぜんしらないわね!」 れいむなんて一言も言ってないのに……まあこれで間違い無さそうだ。 しかし人を助けて対価を貰おうというのは、ゆっくりにしてはなんとも殊勝な考えだ。 「むきゅ!とってもかしこいぱちゅりーがばかなおにいさんをかしこくしてあげるわ!ゆっくりなんでもきいてね!」 しかしもうちょっと口の悪くない奴を派遣出来なかったものか…… ぱちゅりーは文房具に混じって、机の上に鎮座している。気が散って邪魔だ。 ぱちゅりーの頭が実のところそんなに良くないことは知っているので、追い返しても良い。 しかし受験勉強でストレスの溜まっていた俺は、ちょっとだけ悪戯をしてみた。 「ふーん、じゃあここの問題がちょっと解らないんだけど。答え教えてくれないかな?」 「むきゅ!ぱちゅにおまかせよ!」 俺は使っていた問題集の中で一番簡単な問題をぱちゅりーに見せてみた。 五秒後 「むっきゅー!!むじゅむじゅーー!!」 何か変な声を出し始めた。それでも問題集にかじりつくように向き合うぱちゅりー。 しかし人間様の問題をゆっくりに解けというのは難儀な話だ。 「むっきゅーー!!むじゅむじゅーーー!!」 ぱちゅりーはそのまま溶けていった。知恵熱でも起こしたんだろうか。 机の一角に広がったぱちゅりー液を指ですくって舐める。甘い。 これは勉強で疲れた頭を癒すには良いかも知れない。少しは役に立ったな。 ◇ 後日、試験に無事合格した俺は、息抜きに林道を散歩していた。 博麗神社に学問成就のお礼をしにいったのだが、ゆっくりの方にもついでに寄ってやることにする。 ゆっくり神社にさしかかると、おばあさんがお賽銭を入れていた。遠くから様子を見てみる。 「おばあさん!!おねがいごとをいってね!!」 「そうねぇ……うちの畑が今年も豊作で、おいしい野菜が沢山売れますように」 「ゆっくりききとどけたよ!!おばあさんはおいしいおやさいをいっぱいとれるよ!!」 「あらあら、嬉しいねぇ」 おばあさんは朗らかに微笑みながら、れいむに手を振ってゆっくり神社を後にする。 ゆっくりは子供っぽいところがあるから、ああいうのは年寄りに受けが良いのかもな。 おばあさんの姿が見えなくなると、れいむの仲間らしきゆっくりが数匹周りから飛び出て来た。 「みんなおばあさんのおねがいきいた?」 「はたけをてつだうんだねー!!わかるよー!!」 「きっとちからしごとだからまりさがてきにんね!」 「ゆっ!ゆっくりまかせるんだぜ!!」 「ちーんぽ!!」 この件を一任されたまりさは、おばあさんの帰っていった方角に向けて走っていった。 ああやって参拝者の住居を特定してるんだな。 その仕事ぶりを見るため、俺はまりさに二重尾行を仕掛ける。 やがて林を抜け、まりさはおばあさんの家に着いた。おじいさんと二人暮らしをしているらしい。 二人とも家の中にいるのを確認すると、まりさはさっそく畑に侵入する。青々と茂った根菜はもう収穫寸前らしい。 しばらくゆーゆー言いながら物色するまりさ。農作業のやり方なんて知ってるのだろうか。 そう思ってみていると、突然大根を掘り返して食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 何してんだ、あいつは……初めからこれが目的だったのか? いや、おそらく神社のれいむの目的は、こらしめられるリスクを負わずに人間の食べ物を手に入れること。 お賽銭を使って経済に参加することで、人間に疎外されない社会性を獲得しようとしたのだ。 まあ、現実的に可能かどうかは別として。 しかしアホのまりさには、そんな(ゆっくり的に)遠大な計画は理解出来ないし、面倒臭い。 それより目の前に広がるごちそうの山を目の前にして、今すぐしあわせになることを選んだのだろう。 「ゆっゆっ!これめっちゃうめ!さいしょからこうすればてっとりばやいんだぜ!!れいむはばかだぜ!!」 バカがどちらかは一目瞭然だが。 俺は畑の被害が大きくならない内に現場に踏み込み、まりさを取り押さえた。 「ゆっ!?おにいさんなんなんだぜ!?ゆっくりはなすんだぜ!!」 「人の野菜を食う悪いゆっくりを見過ごすわけにはいかないな」 「ゆべえぇっ!しらないんだぜ!ここはまりさがみつけたからおやさいはまりさのなんだぜ!!」 ぎゅうぎゅうと両手で地面に押さえつける。 跳ねようとするまりさの力が伝わって来るが、人間の腕力からすれば大したものではない。 餡子を口からぶりぶりと吐き出し、悲鳴を上げながらしなびていく。 あんまりまりさがうるさかったからか、住居からおじいさんが出てきた。 「コラーッ、わしの畑で何の騒ぎだ!?」 「あ、すいません。害獣が畑を荒らしていたものですから、咄嗟に……」 「ああ、ゆっくりか。すまんね兄ちゃん、うちも畑の周りに柵を作らないといかんのぉ。 そのゆっくりはうちが引き取るから置いていってくれ。良い肥料になるんじゃよ」 ほう、それは知らなかった。最近の農家はゆっくりを肥料にしているのか。 潰れて動けなくなったまりさをおじいさんに引渡し、俺は林道へと引き返す。 まりさの餡子によって畑の土壌は更に充実し、立派な野菜が収穫されることだろう。 ◇ 引き返した俺は、再びゆっくり神社へと赴く。 れいむが「ゆっくりしていってね!!」と言うので、「はいはいゆっくりゆっくり」と返す。 「ゆっ!!このあいだのおにいさん!!」 「やあ。おかげさまで試験にも合格出来たよ」 「よかったね!おともだちにもゆっくりじんじゃをしょうかいしていいよ!! ところでおにいさん、とってもかしこいぱちゅりーをみかけなかった?」 「ん? いや、見てないな。見てたとしても、見ただけじゃ賢いかどうかなんて解らないよ」 「ゆー、そうなの・・・」 まさかぱちゅりーは家で死にましたとも言えまい。余計な誤解と揉め事が起きそうだ。 しかしれいむもこっそりと仲間を派遣している手前、大っぴらに「お前の家に行ったはず」などとは聞けないらしい。 ご利益要員が欠けたのは痛いだろうが、またどっかから補充すれば良いだろう。ゆっくりなんて幾らでも沸いて出る。 「おにいさんきょうもおさいせんちょうだいね!!」 「いや、今日は良いよ。特に願い事も無いし」 「そんなことないでしょ!!なにかあるはずだよ!!おさいせんいれてね!!」 「醜い神社だなぁ……ん?」 傷付いた顔の子供がとぼとぼと歩いてきた。俺は道を開けてやる。 れいむが子供に「ゆっくりじんじゃだよ!!ゆっくりしていってね!!」と声をかける。 子供は賽銭箱に小銭を投げ入れ、手を叩いて願い事を言った。 「村のいじめっこがぶっ倒れますよーに!!」 どうやら虐められて怪我をしてるらしい。身体も大きくないし喧嘩では勝てないんだろう。 賽銭入れて祈るなら博麗神社の方が……と思ったが、確かに博麗神社までの道のりは少し険しくて子供の足では辛い。 とはいえゆっくりにも縋る気持ちなのだろうか。 「ゆっくりききとどけたよ!!あくはせいぎにやっつけられるうんめいなんだよ!!」 「うん……ありがとう……」 れいむの言葉を気休めと受け取って力なく笑うと、少年はトボトボと村に帰っていった。 助けてやりたい気もするが、子供の喧嘩に大人が出て行くってのもね。 周囲の茂みがガサガサと揺れた。仲間ゆっくり登場かと思ったが、出てこない。俺がいるからか。 「おにいさん!!ようがないならさっさとどっかいってね!!」 れいむが体を膨らませて怒鳴ってくる。俺ははいはいと答えてれいむの視界から消え、近くの茂みに隠れて様子を見る。 俺の姿が見えなくなったのを確認すると、何匹かのゆっくりが茂みから出てきた。 「こんかいはわるものたいじだよ!!」 「わかるよー!みょんとちぇんがいくんだねー!」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ふたりにかかればにんげんなんていちころね!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!」 子供の帰っていった方に走っていくみょんとちぇん。 俺も気付かれないようにその後ろをこっそりついていく。暇な奴だな、俺も。 結構歩いて村に辿り着く。こそこそと住人の様子を見て回っているゆっくり二匹。 やがて、いかにもいじめっ子ですといった風貌の、体格の大きな子供を見つける。 「あいつなんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「ちぇんがうしろからきしゅうするから、みょんがとどめだよ!」 「でかまら!」 気合の掛け声だろうか。 打ち合わせをするやいなや、ボサっと道を歩いていたいじめっ子の後頭部に向けてちぇんが苛烈な体当たり。 「いだっ」と呻いたいじめっ子は軽い脳震盪でも起こしたのか、その場に手をついてしまう。 そしてみょんが追撃。背中の上でぼふぼふ跳ね始める。 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「痛いっ、痛い! な、何なんだお前ら!?」 「ゆっくりしぬんだねー!わかるよー!!」 ゆっくり達の猛攻は続く……が、最初の一撃以外はあんまり効いてるとは思えない。 肩甲骨の間あたりで飛び跳ね攻撃を繰り返していたちぇんが、しっぽを掴まれて地面に叩きつけられる。 「ゆべっ!!なにずるのー!!ゆっくりやめてよー!!」 「はぁ? お前らが先に喧嘩売ってきたんだろうが。何やったってセイトーボーエイだぜ」 「ち、ちーんぽ!?」 みょんを払いのけ、立ち上がる少年。その瞳には苛立ちと、面白いおもちゃを手に入れたという好奇の光が輝いている。 ちぇんはしっぽを掴まれたまま、「ぎにゃあああああああ!!」と叫びながら振り回されている。 目からあふれ出る涙が周囲に飛散する。隠れているこっちにも飛んで来たので、顔についたのを指で取って舐める。甘い。 その勢いでびたーんびたーんと地面に叩きつけられるちぇん。その度に餡子を吐き出し、地面に放射状の餡痕が残る。 少年は鞭のようにちぇんを振ると、近くでおろおろしていたみょんを横に薙ぎ払った。 「ぺにずっ!?」 「ぎゃはははは! 弱っちいゆっくりごときがおれさまに勝とうなんて、百年早いんだよ!」 「やめでねー!!たずげでねー!!わからないよーー!!!」 吹っ飛ばされたみょんが、俺の隠れている近くの茂みに突っ込む。ギクッとしたが、何とかばれなかったようだ。 ちぇんは餡子を吐き出して少し軽くなり、速度を増して引き続きひゅんひゅんと振り回されている。 「やめてねええええーーー!!わからないよぉぉぉぉーーー!!!」 「あははは、これ面白いな。そうだ、お前うちの飼い猫の遊び相手にしてやろうか。 何か見た目も猫っぽいことだし、あいつもきっと喜ぶぞ。楽しみだな!」 「ゆぅぅぅうーーー!ちぇんおうちかえりたいよーーー!!!」 言葉とは裏腹に残酷そうに笑う少年の顔を見て、飼い猫もきっと彼に似て大きくて乱暴なんだろうなと思った。 その時、茂みに埋まっていたみょんが颯爽と飛び出す。その口には折れた枝がくわえられている。 ちぇんを振り回して遊ぶ少年の足元に、あっという間に駆けていき……そのまま枝の尖った折れ口で、少年の足を突き刺した。 「ちぃーーーーんぽ!!」 「い゛っ……痛っでえぇぇぇぇぇーー!!」 「みょーん!たすけてくれたんだね!!わかるよーー!!」 「ちんぽちんぽちーんぽ!」 足の痛みに、思わずちぇんを離してしまう少年。地面に落ちたちぇんは、嬉しそうにみょんの元に擦り寄る。 少年の足を見てみると、結構傷が深いみたいで血がどくどく溢れ出ている。あれは跡が残りそうだな。 ……っていうか、ちょっと洒落にならなくなってないか? 見てていいんだろうか? 血まみれの枝をくわえてなおも戦闘態勢のみょんを、泣きそうな顔で見ている少年。 やがて足を引きずりつつも、全速力で泣きながら逃げていく。 「いでぇ、いでぇよぉぉぉぉーーー!! お父ちゃーーーん!!」 「やったねーー!!ちぇんたちがかったんだよ!!わかるよーーー!!」 「ちーんぽ!!」 手負いの二匹はぴょんぴょん跳ねて勝ち鬨を上げている。 確かにあの怪我では、いじめっ子もしばらくは他の子供達に乱暴など出来ないだろう。 だがしばらくもしない内に、先ほどのいじめっ子など比べるべくもない屈強な男が現れる。 「てめえらか、うちの坊主に怪我させたゆっくりは!!」 「ちんぽ?」 「またわるものとうじょうなんだねー!わかるよー!でもちぇんとみょんならまけないんだよーー!!」 いじめっ子を撃退して自信をつけたのか、勢いよく突進していく二匹。 しかし大人の男に勝てるはずもなく、木の枝を突き刺す前に順々に蹴り飛ばされてしまう。 「ぢんっ!?」 「ゆびゅっ!なんでえええーーー!わからないよぉーーー!!」 「饅頭ふぜいが、人間様を傷付けやがって……あの世で後悔しやがれ!!」 男は少年のように甚振ることなどなく、躊躇せず二匹のゆっくりを確実に踏み潰していく。 始末を終えた男は、村の広場に大人たちを集め、何やら話し合いをしていた。 「ゆっくりが人間を襲っただって? 信じられないなあ」 「しかし現に、うちの坊主が木の枝で足を刺されてるんだ。あれじゃ当分は田んぼにも入れねえ」 「うーん、確かに子供や年寄りなら怪我をさせられることもあるかもな」 「どうする? 人間に勝てると思い込んだゆっくりが人を襲い始めたら……」 「そんな危険な饅頭がいたんじゃ、弱い者はおちおち村を出歩けもしない!」 「仕方ない、このあたりのゆっくり一斉駆除しよう。決行は明日の午後、子供や老人には外出を控えさせよう」 さあ、大事になってまいりました。まあ当然の成り行きですけどね。 ゆっくり神社のおかげで大量のゆっくりが死ぬことになってしまった。 まあ神社自体はこの村から離れた所にあるから、そこまで駆除の手が及ぶことはないだろうが。 しかし酷い話だ。俺は家に帰った。 ◇ 数日後。ゆっくり神社は人員の欠損と補充を繰り返しながら、 俺のような珍しいもの好きの人間相手にそこそこ繁盛してるみたいだった。 何度か様子を伺ってみたが、神社の運営を担当するれいむに、周囲の仲間がごはんを運んでくるらしい。 その見返りに、お賽銭が溜まった暁にはれいむがおいしいお菓子を振る舞うという筋書きだろう。 そしてついに、充分なお賽銭が溜まったとれいむが判断したらしい。 れいむは達成感に満ちた笑顔で、お堂から出てきて賽銭箱にすりすりしている。 「おかしをかいにいくよ!!ゆっくりはこをあけるよ!!」 ゆっゆっと言いながら、箱の周りを何週かするれいむ。何をやっているのか。 「どうやっであげるのおぉぉぉおおおぉぉぉぉ!?」 考えてなかったんかい。神社の巫女さんがやってるんだから何とかなるだろうぐらいの気持ちだったんだろうな。 引っ繰り返そうと体当たりをするが、元々が高さがなく横に広い形状であった上、 皮肉にも小銭が溜まって重量を増した箱はそう簡単に倒れない。 ゆぐゆぐと泣いているれいむ。開けてやろうかしらと思い始めた頃、性悪そうな一人の青年が参拝にやってきた。 れいむを無視して賽銭箱に小銭を投げ入れると、ぱんぱんと手を叩く。 「もっといっぱい虐待できますよーに!!」 「ゆ!?おにいざん!このはこをあげでね!!!」 巫女としての務めも忘れ、泣き声で参拝客に懇願するれいむ。 青年はにっこりとれいむに微笑みかける。 「いいよ、お安い御用さ。でもタダでは引き受けられないなあ」 「ゆ゛!?」 「お願い事をする時は何が必要なんだっけ?」 「ゆ・・・おさいせん・・・でもおさいせんはそのなかだよ」 「じゃあ僕が箱を開けたら、僕にお賽銭をくれるのかい?」 「いいよ゛!!はやぐゆっぐりあげでねぇ!!!」 箱を開けることしか考えていないれいむ。青年は手に力を込め、固く閉められていた箱の蓋を外す。 れいむは感激の涙を流す。 「ゆぅ~~!!おにいさんありがとう!!」 「じゃあ約束どおり、お賽銭はもらっていくね」 「ゆ?」 持参した袋に箱の中身の小銭をじゃらじゃら流し込んでいく青年。 感激の表情のまま、呆然と眺めているれいむ。 「じゃあね!」 「ゆ゛う゛ぅぅぅぅぅ!!おにいざんなにずるの゛おおぉぉぉぉぉ!!! れいぶのあづめだおざいぜんがああぁぁぁぁぁ!!」 「大丈夫、これはちゃんと里の自然保護基金に寄付しておくよ。 買い物しようなんてらしくないこと考えず、森の中でゆっくりしていってね!」 疾風のように去っていく青年を、れいむは追いかけることも出来ない。 俺が捕まえるべき? いや、別にれいむの肩持つ気無いし。 それにあの青年は、本当に森のためにお金を使うことだろう。私利私欲のためではなく、 ただゆっくりを絶望に突き落とすことだけを目的に行動する人種のようだから。 まあ自然保護活動にとっちゃ、微々たるものだろうけどね。あんなはした金。 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・なんでぇ・・・れいぶのおさいせん・・・」 ゆっくり神社の境内でれいむが泣いていると、周囲から仲間のゆっくりが怒った表情で飛び出して来た。 れいむだけのお賽銭じゃないんだよね。 「ちょっと!どういうことなのれいむ!!」 「はこをあけるためにおさいせんをあげちゃうなんてばかなの?しぬの?」 「ゆ゛っ!?ちがうよ、れいむは・・・」 「ちがわないんだねー!わかるよー!」 「にんげんのたべものをいっぱいくれるってやくそくはうそだったんだね!!」 「いままでまりさたちをだましてごはんをはこばせてたんだぜ!!ゆるせないんだぜ!!」 「にんげんのおねがいにつきあわされてゆっくりできなかったわ!」 「れいむはぜんぜんゆっくりできないゆっくりだね!!」 「このうすぎたないばかゆっくり!!いきてるかちないよ!!」 「「「「「「ゆっくりしね!!!」」」」」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!」 何匹ものゆっくりから袋叩きに遭うれいむ。 参拝客に気に入ってもらうために綺麗にしていた髪や肌もボロボロになっていく。 暴行に参加していないゆっくりは、れいむの収まっていた手作り小屋に体当たりして破壊し、 屋根に使われていた葉っぱや草をむーしゃむーしゃとやっている。 やめでぇぇぇというれいむの声も、罵声と悲鳴の中に掻き消える。 十数分に渡る暴行が続いた後、完全に神社を破壊しつくしたゆっくり達は、それぞれ周囲に散っていった。 残ったのはゆっくり神社本堂のわずかな建材(食べられない部分)と空っぽの賽銭箱、 ボロ雑巾のようになった虫の息のれいむだけだった。 リボンも解けていてかわいそうだったので、俺は出て行って結んでやった。めんどくさいから固結びだけど。 「ゆ・・・・おにいさん・・・・・・」 「やあれいむ。お賽銭いるかい?」 「いらないよ・・・・・もうおかねはいやだよ・・・・・」 「あ、そう」 清貧ってやつかな。本物の方の巫女にも見せてやりたいぜ。 俺はれいむの前に立って、手をパンパンと叩く。 「早いとこ給料上がりますよーに!」 そして一礼すると、ゆっくり神社跡に背を向け、家に帰る。 饅頭には神も仏もいないよね。 おしまい このSSに感想を付ける
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202 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/29(木) 19 07 09 ID 6R9aOelEO 「私は何度も転生してるんだから大人と同じ、子供が大人を殴るなんて世の中狂っていますね」 と人里の子供たちにいじめられながらも精神的勝利を収める阿求 203 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/29(木) 19 26 26 ID OgifHcHQ0 202 ハカセタイプのこましゃっくれたガキに 「子供相手にムキになる大人がいる方が世の中狂ってるってものですよ」 と言われてプルプルするあっきゅんが可愛くてもう 204 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/29(木) 19 34 53 ID nysOOk2Q0 203 後日、人里近くの川の下流でちゆりの遺体が発見されたとかなんとか
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プラネット・ゆース ~ドスまりさ~ 12KB 観察 パロディ ドスまりさ 自然界 独自設定 環境番組風 二行作 ゆっくりの知られざる生態に迫る『YHKスペシャル プラネット・ゆース』。 本日は、その第三夜です。 第一夜は、wiki 594。第二夜は、wiki 675にて公開致しました。 一話完結ものに付き、未読でも、支障はありません。 内容には、『独自設定』『ネタ被りの可能性』『虐描写の物足りなさ』が含まれています。 ご容赦下さいますよう、よろしくお願い致します。 当局は、ゆ虐専門チャンネルではありません。 ゆ虐専門は『ゆナッフTV』を、すっきりーに関しては『パラダイゆch』をご利用下さい。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース 第三夜 ~ドスまりさ たったひとつのゆっくりプレイス~』 広い岸壁。遥か上空からの映像です。 灰色の岩々に紛れるように、2つの黒い何かが見えます。 それは、まりさのお帽子。 ドスまりさの親子が、海を見ています。 何も、美しい景色に酔いしれているわけではありません。 親ドスが天気を読み、それを子ドスに教えているのです。 雨に弱いゆっくりにとって、天候はまさに死活問題。 群れを治めるドスまりさにとって、天気予報は必修科目です。 これから、このドス親子は旅に出ます。 一見地味な、天候の予測。 実はそれこそ、大冒険の始まりでもあるのです。 ドスまりさ。 ゆっくりの長となる生き物です。 近年、人里に下りてきては被害をもたらす、ドゲスや無能ドス。 これらは、正確には、ドスまりさではありません。 ドゲス等は、生物学的には、変異型大まりさ種と呼ばれます。 環境の変化等による突然変異によって、ドス化するので、こう呼ばれます。 変異は、身体能力の大幅な向上を促します。 しかし、思考能力の向上には、教育や経験が必要となります。 経験を伴わない肉体の躍進は、当然、慢心を呼び起こします。 これが、ドゲスに到るメカニズムなのです。 対して、先祖代々の餡統により、ドスとなるものがいます。 これが、本来のドスまりさです。 変異型と区別して、純ドスとも呼ばれます。 純ドスは総じて聡明です。 群れを正しく導き、特に天敵や脅威には敏感に反応します。 そのため、人間の前に姿を現すことは、ありません。 森の奥深くや、険しい山々に身を潜め、群れと共に生活しています。 こちらから、純ドスに接触を試みる研究者もいます。 しかし直接、コンタクトに成功したものは、いません。 これほどまでに警戒心の強い、純ドス。 カメラでの撮影は、不可能とされてきました。 それを可能にしたのは、人工衛星。 ゆーグル社の協力を得て、最新の超高感度カメラによる撮影を行いました。 人工物には繊細に反応する、純ドス。 そんな彼らでも、上空500kmからの視線を、感じることはできません。 最先端技術を投入して行われた、純ドス撮影計画。 しかし、実際にその姿をとらえるまでに、3年の歳月を要しました。 海にたたずむ、純ドスの親子。 この何気ない映像こそ、世界初の快挙なのです。 翌日。 ドスの親子が、驚くべき行動に出ます。 少し低くなっている岸辺に、2匹のドスが移動しました。 波しぶきがかかっていますが、お構いなしです。 なんと、親子は、大事なはずのお帽子を、海に降ろしました。 大小の帽子が、仲良く波間に浮かんでいます。 長い棒を、2つの口がくわえました。 そして、海へ向かって、飛びます。 一家心中ではありません。 驚くべきことに、2匹のドスまりさは、お帽子の上に下り立ちます。 そのまま、口から伸びる棒をオールとして、沖へ漕ぎ出すのです。 まるで、水上まりさのように。 ドスまりさ親子の旅。 それは、航海です。 あなたはきっと、こう思ったことでしょう。 ドスまりさの巨体を、あんなお帽子程度の浮力で、支えられるのか、と。 水上まりさとお帽子の関係は、ゆっくりの謎として、よく語られます。 明らかに、質量と浮力がつりあっていないからです。 ここに未検証ながら、ある仮説があります。 お帽子内部にはガスが溜まっている、という説です。 密封されたペットボトルは、見た目以上の浮力を持ちます。 水難事故の際、浮き輪の代わりに使用されるほどです。 そして、水上まりさとお帽子は、ぴったりと密着しています。 頭からお帽子を離さない時と、同じような接着作用が働いているのです。 つまり、水上まりさは、ちょっとした浮き輪の上に乗っていることになります。 気体である以上、空気が抜けて帽子が萎んでいくことも、考えられます。 そのため、まりさのあにゃる部分から、ガスが補充され続けているのではないか。 研究者の中には、そんな考えを持つ者もいます。 お帽子内部のガスの成分に、着目する人もいます。 驚くべき性質を持つ、未知のガスであるという、期待です。 しかし、水上まりさの脆弱さ故、調査は難航しています。 ドスまりささえ支える、お帽子の謎。 ゆっくりはまだまだ、ミステリーに包まれた存在なのです。 ドスまりさ親子の旅は、続きます。 沿岸部から出た彼らは、外洋に到り、さらに沖を目指します。 その時速は約4km。 人間の散歩と同じ速度です。 空は快晴。波は穏か。ドスにとっては、絶好の航海日和。 恐らくは、そんな天候を選んでいたのでしょう。 このような環境は、旅の終わりまで、続きました。 時折、海水が跳ねて、ドスゆっくりの皮膚にかかります。 しかし陽光が、あっという間に、それを乾かしていきます。 海の色が、深くなりました。 ここまで来ると、海の生き物の姿が、消え始めます。 シャチも出ません。 外洋は、まさに、海の砂漠。 2匹のドスは、オールを漕ぎ続けます。 休みなく続くその行為は、激しい疲労を伴うことでしょう。 しかし、親子の表情は、意外にゆっくりしています。 夜になりました。 2匹のドスは身を寄せ合います。 不思議にも、饅頭の塊は、少しづつ、沖へ沖へと流れていきます。 彼らは海流さえ、味方にしているのでしょうか。 暗くなると、ドスまりさの姿が、闇に溶けてしまいます。 衛星に取り付けられた赤外線カメラが、僅かにその輪郭を写すのみです。 オールだけは、離していないようです。 ゆっくりの歯は、意外に強いものです。 根野菜を噛み、棒を口でつかみ、オールにしたり、敵と戦ったりもします。 しかし、ゆっくりの顎に当たる部分には、骨がありません。 これでは、噛む力に負けて、歯がポロポロと抜け落ちそうなものです。 ドスまりさが眠りに付いている間に、その秘密を解き明かすことにしましょう。 ゆっくりの口の中にある白いものを、私達もゆっくりも、『歯』と読んでいます。 饅頭生物はそれを使い、咀嚼だけではなく、手の代わりに色々なものを扱います。 ですが、ゆっくりを研究する人々は、それが歯ではないことを、知っています。 実際には、爪に近いものです。 ゆっくりの『歯』は奥に行くにつれ、丸い曲線を描き、根元は外皮に直結しています。 他の動物と違い、口の中の皮から直接、生えてきているのです。 『歯』自体の強度は弱いものの、緩やかに湾曲した形状がバネとなり、衝撃を和らげています。 この弓なりの形は、グリップを強める効果もあるのです。 下の『歯』を支える皮膚は、あんよ周辺のもので、ゆっくりの中では一番頑丈な部分です。 この下顎ともいえる部位が、ゆっくりの噛む力の源となります。 いわゆるテコの原理を応用し、時には『歯』の強度をはるかに越えるものさえ、噛み切ります。 栓抜きを思い浮かべれば、分かりやすいかもしれません。 野生ゆに、硬いダイコンなどが食べられてしまうのは、このせいです。 ドス種のあんよは、巨大な重量を引き受けるほどの、頑丈さを誇っています。 それに連なる『歯』もまた、連日のオール漕ぎを苦にしない、強さを持っているのです。 外皮部分に深刻なダメージを受けると、『歯』も同時に機能を失います。 しかも抜け落ちる時は根元から剥離してしまうので、再生することもできません。 口からポロポロとこぼれ落ちる白いものを見て、誰もが『歯』だと思ってしまいがちです。 あらゆる常識に囚われないことが、ゆっくり研究の基本なのです。 ドス親子の旅は、2日間に及びました。 その行程はおよそ100km。 フェリーなら2時間程度の道のりですが、ゆっくりにとっては、命がけの航海です。 ある場所で、2匹のドスまりさは静止します。 おさげにオールを絡ませ固定し、留まる体勢に入りました。 そこは一見、何もない、単なる海のど真ん中に見えます。 解析の結果、ここはあらゆる水の流れが及ばない位置だということが分かりました。 波さえ穏かであれば、いつまでもそこで漂っていられる場所です。 ここに来て、彼らがまず行ったこと。 それは、平凡な、すーりすーりでした。 暖かな日差しの中、ゆっくりと、愛情を確かめ合っています。 それが一段落すると、口をパクパクと開き合います。 おうたを歌っているようです。 衛星カメラからの映像のため、音声は取れていません。 しかし、そのゆっくりとした表情は、俯瞰視点にも関わらず、鮮明に分かります。 ゆーグル社クルーの、技術の賜物です。 この光景だけ切り取れば、水上まりさ親子の、何でもないスキンシップに見えます。 実はこれこそが、危険を冒してまで旅をしてきた、ドス親子の目的なのです。 純ドスは、ゆっくりの長です。 それは、ゆん生の全てを、他のゆっくりに捧げることを意味します。 ドスとなったが最後、自分がゆっくりすることは、叶わないのです。 ドスはその巨体故、自然の驚異に、最もさらされます。 それにも増して恐ろしいのは、人間です。 発見次第、駆除されてしまうことを、純ドスのまりさは知っているのです。 これらの危機から群れと自分を守るため、純ドスは絶えず緊張していなければなりません。 どこかでこっそりゆっくりしようにも、特性が邪魔をします。 ドスのゆっくりオーラが、他のゆっくりを呼び寄せてしまうのです。 純ドスがゆっくりできる条件とは、ゆっくりにも、人間にも、天候にも邪魔をされないこと。 そんな条件を満たした数少ない場所が、ここ、外洋のど真ん中なのです。 大海原は砂漠や極北ほど過酷ではなく、遥か沖に到れば、生き物の数も少なくなります。 しかも今、ドス親子がいる周辺は、船舶の航行ルート等からも外れています。 母なる海。 それこそが、ドスまりさの、たったひとつのゆっくりプレイスなのです。 一昼夜かけて、他愛もない行為は繰り返されました。 変化は、翌朝、やってきました。 親ドスが、穏かな笑みを浮かべ、空を見ています。 子ドスは、泣いていました。 大きな方のドスが、おさげを振り上げました。 今まで旅を共にしてきた、ひとつのオールが、あらぬ方向へ飛ばされ、流されます。 親まりさが、目を閉じました。 金髪が風になびき、笑顔が、より鮮やかになります。 子ドスが、驚くべき行動に出ます。 そよぐ金髪ごと、親の頭部を、かじりました。 止めどなく涙を流しながら、まりさは、咀嚼します。 子は親を、食べ続けました。 時折、嗚咽しているのでしょう。 口の中の餡子が、ポロポロと海の中へ落ちていきます。 どんなに自分が減っていっても、苦悶ひとつ、親まりさは表しません。 笑み結ばれたままの口元が、人間の目には、より凄惨なものに見えてしまいます。 恐らく、親ドスは幸せなのでしょう。 それは同時に、中身がパサパサしておいしくないことも意味します。 この共食い行為には、どんな意味があるのでしょう。 世話品大学の滋賀博士は、こう分析しました。 「この一連の行為は、親ドスから子ドスへの、継承の儀式のようなものです。 子が親を生きたまま食べることにより、記憶餡を直接取り込むことができます。 経験と記憶が、完璧に受け継がれるのです。 純ドスが、ゆっくり種としては考えれないほど賢いことも、これで説明が付きます。 もうひとつ、考えられることがあります。 それは、食べることそのものを、忌避させることです。 純ドスには、あらゆるゆっくりが許されず、食事も例外ではありません。 第一、あれだけの巨体です。 無計画に食事すれば、あっというまに群れ全体が飢えるでしょう。 だからこそ、ここで食事そのものへの、トラウマを植えつけているのです。 もしかしたら、このたった一回の食事が、ドス一生分のカロリーとなるのかもしれません」 遂に親ドスの体が、半分以下になりました。 残された口元は未だ笑っています。 もう、生きてはいないでしょう。 子ドスは、泣き止んでいます。 記憶餡が、吸収・継承されたようです。 たったひとつになったドスが、再びオールをくわえます。 棒の先で、半分になった饅頭を突き、海へ落としました。 深い深い海底へ沈んでいく、親まりさ。 もしかしたら、たくさんのドスが、こうやって溶けていったのかもしれません。 新しいドスが、器用に親のお帽子をオールにひっかけて、被ります。 もし不意に雨が襲ってきたとしても、多少は防ぐことができるでしょう。 やや小ぶりだった子ドスの体は、一回り大きくなっていました。 その表皮も海と潮風にさらされて、厚く丈夫になっています。 ドスは、来た道を戻っていきます。 群れに、帰るのです。 陸にあんよを付き、群れへ入った瞬間から、ドスとしての生活が始まります。 とても、過酷なものです。 それでもドスまりさは、耐え続けることでしょう。 いつの日か、愛する我が子と共に、再びゆっくりプレイスを訪れる時まで。 偉大なる親と同じ場所に、還る日を夢見ながら。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース 第三夜 ~ドスまりさ たったひとつのゆっくりプレイス~』 製作: YHK(ゆっくり放送協会) カメラ: 脳内 音楽: 脳内 特殊: 脳内 協力: ゆーグル 世話品大学 脚本・語り: 二行 収録: 餡小話 ふたばSS@WIKI 『プラネット・ゆース』第三夜、いかがでしたでしょうか。 次回の放送は、未定です。 取材が進み次第、公開して参ります。 リクエスト等ありましたら、是非、お寄せ下さい。 ありがとうございました。 (終) 【過去作】 ふたば系ゆっくりいじめ 833 俺持ってんの1円じゃなくて・・・ ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース 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